「心震える体験を、私たちも届けたい」Perfumeがいまこそ語る“ライブへの情熱”
2015年に韓国で放送され、米国でリメイク版が放送されると全米トップの視聴率を誇る人気番組になったエンタテインメントショー「ザ・マスクド・シンガー」。BTSのジョングクが2016年8月に韓国版「覆面歌王」に出演し、現在のイメージと異なるパフォーマンスでオーディエンスを魅了したことでも話題となった。パフォーマンスの実力だけで勝負するというショーの在り方は海外でも大きな反響を呼び、現在は全世界50か国で放送されている。そんな人気番組の日本版が、Amazon Original番組「ザ・マスクド・シンガー」(全9話)としてAmazon Prime Videoにて独占配信中だ。
誰もが知っている楽曲を、誰もが知っているはずの有名人が“マスク”を被って熱唱し、トーナメントを勝ち抜いていく。ライバルに敗れたマスクドシンガーはその場でマスクを脱ぎ、正体を明かすのがルール。勝ち残ったベストシンガーには、ゴールデンマスクが授与される。視聴者やパネリストは歌い手が誰なのか推理しながら見る、クイズ要素も楽しめる番組だ。
彼らの正体を推理する手がかりとなるのは、パフォーマンスと素顔のヒントとなる「クルービデオ」。また、視聴者とともに正体を推理する豪華パネリストも番組を盛り上げる。その一員である、Perfumeのあ〜ちゃん、のっち、かしゆかに番組の魅力や楽しみ方を語ってもらった。
「その人自身の魅力は、マスクを被っていても溢れ出るものだと思いました」(のっち)
──パフォーマーではない立場で音楽番組に参加されることはあまりないかと思いますが、パフォーマンス時と異なる緊張感や楽しさはありましたか?
かしゆか「皆さんのパフォーマンス力が高いので、推理するのを忘れて、普通にライブを楽しんでしまいました(笑)。演出もすばらしいですし、入念に準備されてきたパフォーマンスの力に引き込まれる場面がたくさんあり、とても楽しかったです」
のっち「1人1人に違うディレクターが付いていると聞いて、チームとして『パフォーマンスを絶対に披露したい!』というステージへの熱意に感動しました。あと、ステージを重ねるごとに、キャラクターそれぞれのファンになっていくんです。パフォーマンスで惹きつけられるのはもちろん、クルービデオとか、MC大泉洋さんとのちょっとしたやりとりとか、その人自身の魅力はマスクを被っていてもあふれ出るんだなと思いました」
あ〜ちゃん「ずっとステイホームしていたので、“ライブ”を体感できたのが久しぶりでした。その高揚感は、言葉にできない喜びがありましたね。あと、マスクを被っている方々が、普通ではなかなか会えない大物の方々ばかりなんですよ。俳優さん、芸人さん、スポーツ選手など普段は歌を歌わない方もいらっしゃいましたし、貴重な機会を目の当たりにできてとっても大興奮でした」
歌い方の癖、パフォーマンスをしている時の動き方、リズムの取り方などを見て推理しました(かしゆか)
──出演されるマスクドシンガーは、俳優、歌手など職種も様々です。そんななかで、「あの人は間違いなくアーティストだ」とコメントされることもありました。アーティストの目線から、推理される時に注目されたのはどんな点でしょうか?
かしゆか「歌い方の癖、パフォーマンスをしている時の動き方、リズムの取り方などを見て推理していました。普段、人前で歌を歌う仕事をされていない方もいらっしゃったので、初めて聞いた歌声で判別するのは難しかったですね。あと、巧みな方もいらっしゃって、曲によって歌い方を変えてくるんですよ。すごいなあと思いつつ、『わからないからやめてほしい』と思って聞いていました」
のっち「そうそう、歌声だけじゃ予想できないよね。なので、私もパフォーマンスをしている時の動き方に注目していました。大きな着ぐるみを身にまとっていると、思い通りに動けないじゃないですか。それでも自分のパフォーマンスを発揮していたり、動きづらさもパフォーマンスに活かしていたり、そういう人は『アーティストかな』と予想しました」
あ〜ちゃん「私は、リズムの取り方に違いが出るなと思いました。緊張すると、私たちでもリズムの取り方が早くなったりするんですよね。でもアーティストの方々は場数を踏まれているベテランの方が多かったのでリズムも正確でした!すごい!!あとは、マスクを被っていると表情を出せないので、その分、動きに反映させなきゃいけないんですけど、アーティストの方はそういう部分がうまいと感じました。まるで、キャラクターが生きているように感じるほど、リアリティがあって隙がないんです。なので、舞台が終わった時のしゃべりだったりちょっとした反応だったり、そういう所作も推理のヒントになりました」