山田孝之、短編映画制作プロジェクトのスタートに感慨!安藤政信“監督”作品には「マックスの状態でぶつかった」
自由で新しい映画製作の実現を目指して映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ) Season1』の初日舞台挨拶が9月17日に新宿バルト9で開催され、安藤政信監督、枝優花監督、武正晴監督、西遼太郎監督、花田陵監督、針生悠伺監督、藤原知之監督、三吉彩花監督、山下敦弘監督、プロデューサーの山田孝之が登壇。山田が「気になる作品や俳優さんがいたら、その方々の過去の仕事やこれからを応援していってくれたらいいなと思います。僕らは映像で表現をして、感動なり気づきなどを皆さんに提案することがメイン。そういう人たちがいることを忘れずに、観続けてくれたら」と観客に呼びかけ、大きな拍手を浴びた。
「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」は、伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之らが発起人となり、クリエイターの発掘、育成を目的に、映画製作のきっかけや魅力を届けるために生まれた短編映画制作プロジェクト。“変化”をテーマに、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36名が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンにわけて公開。そのシーズン1が9月17日に公開となった。山田は「多くの方に支えられて、おもしろい取り組みがやっとスタートした」と感無量の面持ちを見せていた。
安藤監督は、山田を主演に迎えた『さくら、』で初監督にチャレンジした。鑑賞後の観客を前にした安藤は「うれしいということだけ」と喜びを噛み締め、「この作品のためにすばらしい芝居をくれた、孝之や(森川)葵、撮影クルーに本当に感謝しています」としみじみ。山田は「大変だった」と撮影を苦笑いで振り返り、「芝居においてですね。気持ちを作って、2、3日で撮るので、常にマックスの状態でぶつかっていった。安藤さんも全力で受け止めてくれるのでうれしいんですけど、大変でした。でも本当にいい経験ができました」と充実の表情を見せていた。
また『inside you』で初監督を務めた三吉監督は、プロのバレエダンサーの飯島望未にも参加してもらったが、「飯島さんの踊りを見て、自分自身かなり衝撃を受けた。ショートムービーに出ていただけるかはわからなかったけれど、ダメ元でお願いした」と経緯を説明。「初めてですごく迷いながら、でも自分のいま伝えたい気持ち、伝えたい作品をつくれたかなと思います。また頑張って次は違う作品とか長編とか、そういうものにチャレンジしていきたい」と意欲を燃やしていた。
取材・文/成田おり枝