佐藤健『護られなかった者たちへ』イベントで阿部寛に直球質問!林遣都は佐藤と初対面時の衝撃明かす
中山七里の小説を瀬々敬久監督が映画化した社会派ミステリー『護られなかった者たちへ』(10月1日公開)の公開直前イベントが9月20日に東京都内で行われ、佐藤健、阿部寛、林遣都、瀬々敬久監督が登壇。阿部と林が、佐藤の印象を明かすと共に、佐藤が「阿部さんって、LINEとかされるんですか?」と直球質問。阿部は「LINEするんですよ」と満面の笑顔で答え、会場を盛り上げた。
本作は、東日本大震災から10年目の仙台で起きた不可解な連続殺人事件を軸に、その裏に隠されたせつなくも衝撃の真実を描くヒューマン・ミステリー。連続殺人事件の容疑者として追われる主人公、利根役を佐藤が演じ、彼を追う刑事役を阿部と林が演じている。
「共演者のここがすごい」と思ったところを明かすことになると、佐藤は「阿部さんは本当にタフ」とコメント。雨のなかの逃走シーンを振り返りながら「めちゃくちゃ走ったじゃないですか。でも阿部さんは全然大丈夫」と驚くと、阿部は「その時は大丈夫だったんですが、そのあと半年苦しみました。歳を取ると、あとでくるんですよ」と苦笑い。佐藤は「逆にそれを聞いて安心しました。僕たちはその場でヘトヘトになっていた」と笑顔を見せ、林も「(阿部に)着いていくのに必死でした。早いし、バテない。歩幅が違うので、全力でもかなわない」と語っていた。
阿部は「佐藤くんの集中力のすごさは圧巻でした」と切りだし、「実際に利根という容疑者がそこにいるんじゃないかという感じ。それをずっと通していらっしゃる。そういうのが僕は好きなんで。その集中力を見ていろいろなものを感じて、僕も非常にやりやすくなった」と惚れ惚れ。林も「健さんにお会いして、物語のなかの登場人物が生身の姿で存在していると思った」と同意しつつ、「初めてお会いした時、佐藤健だって思いまして。ほかの人には感じたことのないオーラを感じた。はっきりと強い印象を受けたことを、いまでも覚えています」と佐藤の存在感を絶賛。佐藤は「大変光栄です」と2人の言葉を噛み締めていた。
また「お互いに聞いてみたいこと」を尋ねられるひと幕も。佐藤は「聞きたいことを聞いてもいいいんですか」とほほ笑み、「阿部さんはLINEとかされるんですか?」と質問。会場が笑いに包まれるなか、阿部は「LINEするんですよ」と回答。さらに佐藤は「スタンプとか使われるんですか?」と興味津々で、阿部は「ニコニコ、みたいなの使いますよ」と打ち明け、佐藤を「聞きたいことが聞けました」と喜ばせていた。
阿部と林は刑事役として、長い時間をともにすることができたという。阿部は「林くんと似ているところは結構あると思う。まず顔が濃い」と語り、林も大笑い。林は「おこがましいんですが、昔から『誰に似ているか』というと『顔が阿部寛さんに似ている』と言われることが何回かあって。今回ご一緒できたことがすごくうれしい。2人のシーンが多かったので、待ち時間にもいろんな話をしてくださって。僕としては本当に憧れであり、役者としての理想みたいなところもある。阿部さんがどうやって歩んできたかを聞けたのは、自分のなかに財産として残っています」と話していた。
取材・文/成田おり枝