庵野秀明監督『シン・仮面ライダー』に池松壮亮!ヒロイン浜辺美波の意外なキャスティング理由とは?

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庵野秀明監督『シン・仮面ライダー』に池松壮亮!ヒロイン浜辺美波の意外なキャスティング理由とは?

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(20)の庵野秀明監督が手掛ける『シン・仮面ライダー』(2023年3月公開)と「庵野秀明展」の合同記者会見が、9月30日に国立新美術館で開催され、庵野監督、本郷猛こと仮面ライダー役の池松壮亮、ヒロイン緑川ルリ子役を務める浜辺美波が登壇。池松はアクションの準備段階でケガをしたそうで、松葉杖での登場となった。

本郷猛こと仮面ライダー役を演じる池松はケガについて「アクションを詰めていたところ、靭帯部分…」とくちごもりながら「1週間、足を使わないということで、撮影には支障なくて。『主人公が改造手術にちょっとだけ失敗して、撮影には支障がないようだ』と書いていただきたい」とユーモアを交えて挨拶をし、会場の笑いを誘った。

本郷猛こと仮面ライダー役の池松壮亮
本郷猛こと仮面ライダー役の池松壮亮

庵野監督は2人のキャスティング理由について「池松くんはオーディションに来てくれたんですが、すごい良かったです。50年前の仮面ライダーは、やはり藤岡弘、さんのイメージがものすごく強くて、これを踏襲しても自分では消化できないと思っていました。別のキャラクターとしての本郷猛を作らざるをえない時、池松くんならイメージ的にいいなと思いました」と語った。

また、浜辺については「ヒロインをどうしようと思っていた時、会社に東宝のカレンダーが貼ってあって、『ああ、この子いいな』とカレンダーで決めました。その後、『賭ケグルイ』を観たらすごく良かったので浜辺さんにして良かったです」と笑顔でコメント。

緑川ルリ子役の浜辺美波
緑川ルリ子役の浜辺美波

池松はオーディション当時を振り返り「ぜひ、参加してほしいと言ったんですが、ほぼ間に合いそうになかったんです。でも、帰ってきてZOOMで去年、初めてお会いして、それがオーディションでした。ZOOMってすばらしいなと初めて思いました」と笑顔を見せた。

浜辺も「ヒロインとしてここにいる経緯をまったく聞いてなかったので、まさかカレンダーからだったとは!自分が思ってないところで出会いがあるんだなと。よかった、(カレンダーが)8月で!」とうれしそうに語った。

また、それぞれのコスチュームも発表されると、池松はライダースーツについて「とても興奮しましたし、こういう役は初めてですし、まさか自分が仮面ライダーになるとは。感染症対策が非常に良くて。マスクなのでばっちりで、これはすばらしいなと思いました」とおちゃめに言って会場の笑いをとった。

メガホンをとった庵野秀明監督
メガホンをとった庵野秀明監督

浜辺も「今朝、また衣装合わせをしまして、本番は少し変わるのかなと。赤のジャケットを羽織った時、ルリ子はこういうヒロインなんだ!と思いました。最初の台本からは想像できなかったので」と興奮しながらコメント。

庵野監督は本作への意気込みについて問われると「ノスタルジーにはしたくない。あのころ、毎週『仮面ライダー』を観ていた人、平成ライダーから観た人、当時を観てないいまの子と誰が観てもおもしろいものを目指したい。それらを融合したものを目指したいと模索中です」と力強く語った。

また、国立新美術館では「庵野秀明展」も10月1日(金)〜12月19日(日)より開催される。庵野秀明を作ったもの、庵野秀明が作ったものなど、様々なパートに分けて展示中だが、シン・ゴジラ、シン・仮面ライダー、シン・ウルトラマンの3ショットも見られるので必見だ!

取材・文/山崎伸子

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