深田恭子が明かす、作品からもらった勇気と女優デビュー25年の道のり

インタビュー

深田恭子が明かす、作品からもらった勇気と女優デビュー25年の道のり

今年で芸能活動25周年を迎えた、女優の深田恭子。現在、2シーズンが放送された人気ドラマを映画化した『劇場版 ルパンの娘』が公開中だ。女泥棒として主演を務めた本シリーズは、「私にとって宝物になりました」と心を込めた深田。新境地を開いただけではなく、スタッフやキャストと家族のような絆を育みながら、コロナ禍において「笑顔や元気を届けられる作品に参加できたことが、とてもうれしい」と話すなど、改めてものづくりのすばらしさを噛み締める機会になったという。「長かった」と振り返る25年のキャリアのなかでも、本シリーズは「まだまだ演じたことがない役、作品がある」と発見があったという深田が「ルパンの娘」に注ぐ愛情を語った。

「泥棒スーツにもとても愛着があります」

身体にフィットした泥棒スーツでのアクションも話題に
身体にフィットした泥棒スーツでのアクションも話題に[c]横関大/講談社 [c]2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会

同名ロングセラー小説を原作に、『翔んで埼玉』(19)の武内英樹監督と脚本家の徳永友一が再タッグを組み、2019年、2020年と2シーズンにわたって連続ドラマ化した「ルパンの娘」。深田演じる代々泥棒一家の“Lの一族”の娘、三雲華と、瀬戸康史演じる代々警察一家の息子である桜庭和馬の禁断の恋を軸にした物語で、全力でふざけるキャストの好演や激しいアクション、ミュージカル演出にパロディなど独特の世界観で話題を集めた。なかでもファンタジーの世界に観る者を誘う力を持った深田の、女泥棒役へのハマり具合は抜群。大いに評判となった。


Lの一族の秘密が明らかとなる
Lの一族の秘密が明らかとなる[c]横関大/講談社 [c]2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会

今回ファン待望の劇場版がお目見えしたが、深田は「(連続ドラマの)シーズン2があるということだけでも驚いたのですが、まさか映画にもなるなんて思ってもいなかったのですごく楽しみにしていました」と喜びを吐露。「ルパンの娘」はいつも驚きをくれるシリーズのようで、劇場版の脚本を読んでも「誰も予想がつかないような脚本でした」とワクワクしたという。

劇場版では異国の地を舞台に、“もう一人のLの一族”である三雲玲(観月ありさ)の存在と華の出生の秘密が描かれる。「こんな始まり方をするんだという驚きもありましたし、撮影現場で『これはどんなシーンになるのかな?』と思っていたような場面が、完成作では想像をはるかに超えた仕上がりになっていたりと、とても楽しかったです」とにっこり。「“Lの一族”は泥棒一家なので、これまではなかなか家族全員で外出することがなかったのですが、今回は変装をせずに全員で街を歩くシーンもあって。すごく新鮮でした」とうれしいシーンを撮ることもできたという。

【写真を見る】淡いピンクのレースドレスでインタビューに登場!深田恭子の最新撮り下ろしショット
【写真を見る】淡いピンクのレースドレスでインタビューに登場!深田恭子の最新撮り下ろしショット撮影/興梠真穂

約2年にわたって、華を演じ続けてきた深田。「華は泥棒スーツを着ると『行くよ!』という口調になったり、“なにがなんでも助ける”という正義感が出てくる。普段の華と泥棒スーツを着た時とで変化するのが、華の魅力」というが、演じるうえでは「衣装に助けられる部分はとても大きかったと思います。いつもの服装で『悔い改めな!』といったセリフを発するのは恥ずかしいです」と照れ笑い。「泥棒スーツは最初こそ着るのが大変でしたが、次第にスッと着られるようになりました」と衣装もすっかり身体に馴染んだそうで、「ドラマのシーズン1、2、劇場版と続けてきたので、だいぶ着込んでいます。大画面で見ていただくと、それがわかってしまうかも…(笑)。とても愛着があります」と打ち明けつつ、「隣のスタジオで真面目な作品を撮られていたりすると、(廊下ですれ違った時に)泥棒スーツ姿にびっくりされることもありました」と楽しそうに語る。

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