ロバート・パティンソンが「バットマン」撮影秘話を明かす!“元祖ワンダーウーマン”も登場した「DCファンドーム」

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ロバート・パティンソンが「バットマン」撮影秘話を明かす!“元祖ワンダーウーマン”も登場した「DCファンドーム」

北米時間10月16日に行われた世界同時配信のオンライン・イベント「DCファンドーム」で、今後のDCユニバース作品の新着情報やキャスト、スタッフによる裏話が明らかにされた。なかでも、『THE BATMAN-ザ・バットマンー』(2022年春公開)の第2弾予告編解禁とロバート・パティンソン、ゾーイ・クラヴィッツ、マット・リーヴスによる撮影秘話公開、「ワンダーウーマン」第3弾に関するパティ・ジェンキンス監督による最新情報、ドウェイン・ジョンソンが『シャザム!』(19)の敵役を演じる『Black Adam』(2022年7月29日北米公開予定)のキーアートや特報映像の公開。さらに『シャザム!』の続編となる『Shazam! Fury of the Gods』 (2023年6月2日北米公開予定)などの最新情報が話題を集めた。

北米時間10月16日に行われた、オンライン・イベント「DCファンドーム」
北米時間10月16日に行われた、オンライン・イベント「DCファンドーム」

「ワンダーウーマン」第3弾のパネルには、大ヒットした2作品から続投するジェンキンス監督と、1970年代に放送されたドラマ版の“元祖ワンダーウーマン”リンダ・カーターが登場。ジェンキンス監督は、「リンダがワンダーウーマン役として登場した時、物議を醸す存在だったということに興味を持ちました。『ワンダーウーマンは美しすぎる、優しすぎる、チャーミングすぎる…』と。興味深いことに、私たちの映画も同様に、それらの要素をすべて兼ね備えていることが議論の的になった。それが私にとっての『ワンダーウーマン』の本質です。そして私たちはいま、とても恵まれた状況にいます。なぜなら、彼女はいまの時代に最もふさわしいスーパーヒーローだと思うから。そして、それらすべての要素を守るために肉体的に戦うことも厭わないことが、いまの時代に重要なことなのです」と語り、ガル・ガドッド演じる2020年代のワンダーウーマンが、時代を牽引する存在となることを明言。

【写真を見る】“元祖ワンダーウーマン”リンダ・カーターも登場!DCユニバース最新情報が明らかになった「DCファンドーム」
【写真を見る】“元祖ワンダーウーマン”リンダ・カーターも登場!DCユニバース最新情報が明らかになった「DCファンドーム」EVERETT/アフロ

カーターは、インターネットの向こうでシリーズ第3弾を心待ちにするたくさんのファンに向けてメッセージを送る。「それらを次の世代のファンに伝えていくことが、私の未来への希望です。私の人生に、このような贈り物が目の前に現れるとは誰が想像できたでしょうか。『ワンダーウーマン』のファンの皆さんに伝えたいことがあります。あなたの人生は驚きに満ちている、と。そして、あなたの中のワンダーウーマンは、ずっと健在なんですよ」。

『THE BATMAN-ザ・バットマンー』のパネルでは、『クローバーフィールド HAKAISHA』(08)や『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(17)を手掛けた監督、脚本のリーヴス、バットマンことブルース・ウェインを演じるパティンソン、キャットウーマン/セリーナ・カイル役のクラヴィッツが登場し、役作りや撮影舞台裏について語った。「バットマンは20世紀を代表するキャラクターの1人であり、多くの人が深いレベルで共感を抱く存在。(監督の)マットと初めて話をした時、これまでのバットマン映画とは根本的に異なるなにかがあると感じました」と語るパティンソンは、最初の衣装フィッティングでの印象深いエピソードを共有した。パティンソンは2インチ(約5センチメートル)の厚さのラバー製バットスーツを着て動くだけで、「本当にクレイジーで、『無理だ、ありえない』って言ったことを覚えています。ものすごく緊張しアドレナリンが噴出するなか、『この汗をどうしたらいいんだ!?』と叫びました」と思い返す。

『THE BATMAN-ザ・バットマンー』の衣装フィッティングでのエピソードを明かしたロバート・パティンソン
『THE BATMAN-ザ・バットマンー』の衣装フィッティングでのエピソードを明かしたロバート・パティンソン[c] 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

リーヴス監督は、「フィッティングテストの最後にアイメイクをしたら、『まさにロバートだ』と思ったんです。本当にクールで、私はブルース・ウェインを朽ち果てていく世捨て人のようなロックスターと考えていて、君の姿とぴったり重なったから。『ロバートがやりたくないと言ったらどうしよう』と心配になりました。ロバートと実際に会って、彼となら新しい特別なバットマンを作ることができると感じたんです」と、キャスティング秘話を明かした。

キャットウーマン/セリーナ・カイルを演じる、ゾーイ・クラヴィッツ
キャットウーマン/セリーナ・カイルを演じる、ゾーイ・クラヴィッツ写真はThe Batman(@thebatman)公式Instagramのスクリーンショット


キャットウーマン/セリーナ・カイルを演じるクラヴィッツは、この役を「現実の都市の、現実の状況に存在し、自分自身の痛みや歴史に呼応し生き延びようとする本物の人間のように演じることを心がけました。彼女がキャットウーマンになっても、その心と人間性は常にそこにあると感じてもらえるように」と語る。リーヴス監督も、「彼女の心の拠り所を見つけることが重要でした。そうすることで、最終的にセリーナ・カイルになった彼女が、これまでに見たことのないような感情的な旅をすることになります。この物語にはセリーナ・カイルの象徴的な側面がたくさん描かれ、これまでのバットマンの物語でセリーナを扱った作品として、珍しいものになるでしょう」とクラヴィッツの解釈を支持した。その後に、第2弾となる特報予告編が上映された。

昨年の初開催から大きな話題を集めた「DCファンドーム」。世界中からアクセスが可能で、瞬時に最新ニュースと特報が行きわたるこのプロモーション方式は、パンデミックがもたらした怪我の功名のような新形態だ。時差の都合などでリアルタイム視聴ができなくても、日本語字幕完全版アーカイブ映像が、ワーナーブラザース公式YouTubeチャンネルにて10月23日(土)19時から11月7日(日)まで期間限定で配信される。

取材・文/平井伊都子

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