岸井ゆきのと浜辺美波が親友役に!『やがて海へと届く』来春公開決定
<キャスト、スタッフコメント>
●岸井ゆきの(真奈役)
「自分を満たしていた存在が力づくで奪われたとき、自分はなにを感じてどう喪失と向きあうのだろうと考えました。愛しい記憶をつなぎあわせてもここにはなにも無いこと、忘れないと決めても『いま』が抗いようもなく押し寄せてしまうこと。胸が詰まるような思いの先で、息が出来る場所をさがす物語です。やがて海へと届く。映画館でお待ちしています。よろしくお願いします」
●浜辺美波(すみれ役)
「どんなに親しく時間をともに過ごしていても人と人である限り、みえているのは側面でしかないことばかりです。そんな側面をつなぎあわせて友人をさがす物語でもあって。エンドロールが流れた瞬間にもう1度始めから観返したくなりました。どんな物語なのか言葉にするのが難しいお話ではあるのですが、『やがて海へと届く』喪失を悲しみとしてだけ残さない作品です。ぜひ劇場でお待ちしております」
●彩瀬まる(原作)
「原作を丁寧に型どりして空白の領域を埋め、飛躍が必要な箇所では血が通った真摯な創造を行い、まったく新しい物語を産みだしてくれた中川龍太郎監督とチームの皆様に、心よりお礼を申し上げます。ただ当たり前に、うまくいかない日常を生きている彼女ら、彼らの、結実しなかった願い、誠実であろうとしたもがき、そのひとつひとつが、愛おしかったです」
●中川龍太郎(監督)
「誰かに憧れ、恋慕う感情は、この世から居なくなった誰かに想いを馳せる感情と似ていると感じます。僕は、この物語が岸井ゆきのさん演じる真奈と、浜辺美波さん演じるすみれの時間や空間を超えた『ラブストーリー』だと思っています。ぜひ、映画館の暗闇でこの喪失と憧れの物語を体験してみてください。これまでにないタイプの愛の物語として、観客の皆様にとってきっと新しい映画体験になるはずです」
文/足立美由紀