浜辺美波、“カメラマン”北村匠海に緊張!「ちょっと恥ずかしいな」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
浜辺美波、“カメラマン”北村匠海に緊張!「ちょっと恥ずかしいな」

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浜辺美波、“カメラマン”北村匠海に緊張!「ちょっと恥ずかしいな」

TikTokと東宝がタッグを組んだ映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2021」グランプリ受賞記念作品『夏、ふたり』の完成披露イベントが10月4日にイイノホールで開催され、映画祭の公式アンバサダーであり、『夏、ふたり』のスチールカメラマンも務めた北村匠海、主演の浜辺美波、井上音生、吉川啓太監督が登壇。『君の膵臓をたべたい』(17)などこれまで共演を重ねてきた北村と浜辺だが、今回はスタッフとして北村が現場に入ることとなり、浜辺は「撮影に入る前は、匠海くんが来ると聞いて『緊張するな、ちょっと恥ずかしいな』と思っていた。(北村が現場に)来ないでほしいなと思っていた」と素直に吐露し、北村と会場の笑いを誘った。

「TikTok TOHO Film Festival 2021」グランプリ受賞記念作品『夏、ふたり』の完成披露イベントが開催された
「TikTok TOHO Film Festival 2021」グランプリ受賞記念作品『夏、ふたり』の完成披露イベントが開催された

「TikTok TOHO Film Festival」は、ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」と東宝が、新たなクリエイターを発掘、映像、映画を共創して映画業界を盛り上げることを目的とした新しい映画祭。グランプリ受賞者には、東宝プロデュースによる新作映像の制作権利及びその制作補助費のサポートが受けられる。第1回開催となった今年の映画祭には、5000以上の応募作品が投稿され、吉川監督の『トラベルノート』がグランプリを獲得。その制作権で、浜辺主演の『夏、ふたり』が作られた。

『夏、ふたり』は、少女たちの不思議な2人暮らしを描く物語。いつもは役者として現場に入っている北村だが、今回はスチールカメラマンというスタッフの役割を担った。スチールカメラマンという立場は撮影現場を「俯瞰で見られる」ものだったそうで、北村は「すごく新鮮でおもしろかった」とにっこり。「監督が現場のいい空気を作っていた」と印象を語っていた。


笑顔で手を振る浜辺美波
笑顔で手を振る浜辺美波

撮影に入る前は、北村が現場に来ることに緊張していたという浜辺。実際に撮影が始まってみると、「現場の空気感を身にまとっていて、どこに匠海くんがいるかわからないくらいだった。空気みたいになっていた」そうで、浜辺は「そういった馴染ませる能力は、さすがだなと思った」と惚れ惚れ。北村は「忍者の末裔なので」とお茶目に笑い、「演者の気持ちもわかる。監督と(キャストの)2人が中心にいるべき。そこは絶対に邪魔したくないと思った。真っ黒な服装をして、忍びのように忍んでいました」と語っていた。

映画祭への期待を語った北村匠海
映画祭への期待を語った北村匠海

縦型動画の映画となり、浜辺は「躍動感や表現の仕方など、カメラの動きも独特のものがあった」、井上も「臨場感があって、縦型ってすごいなと思いました」と新鮮な撮影となった様子。映画祭の審査員も務めた北村は「すごくいい時代だと思った」と口火を切り、「身近にクリエイティブできるものがあるからこそ、誰もが羽ばたける時代。この作品もそうですが、皆さんが羽ばたく姿を間近で見させていただいて、これが始まりの映画祭になってほしい。この映画祭が続けばいいなと思っています」と新たな映画祭への期待を吐露。浜辺も「TikTokを通すことで、映画がたくさんの方のもとに気軽に、手軽に届くことができる。作品をつくる者としてもとてもありがたいこと」としみじみと語り、「すてきな作品の第1歩に関わらせていただけて、うれしく思います」と笑顔を見せていた。

取材・文/成田おり枝

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