ゴールデン・グローブ賞ノミネート!歌姫Siaの初監督作『ライフ・ウィズ・ミュージック』日本公開が決定
ステージでは素顔を見せない“顔なきポップスター”として、世界的な注目を集めるシンガーソングライターのSia。彼女が映画監督デビューを飾り、第78回ゴールデン・グローブ賞で2部門にノミネートされた『Music』が、『ライフ・ウィズ・ミュージック』の邦題で2022年2月より日本公開されることが決定した。
Sia自身の実体験をベースにした本作。アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受け、孤独に生きるズーは、祖母の急死を機に長らく会っていなかった自閉症の妹ミュージックと暮らすことに。周囲の変化に敏感なミュージックとの生活に戸惑い、途方に暮れていたズーの前に、アパートの隣人エボが現れ優しく手を差し伸べてくれる。次第に3人での穏やかな日々に居心地の良さを覚えたズーは、孤独や弱さと向き合い、自身も少しずつ変わろうとしていくのだが…。
主人公のズーを演じるのは『あの頃ペニー・レインと』(00)で第73回アカデミー賞助演女優賞候補となり、本作でゴールデン・グローブ賞主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)にもノミネートされたケイト・ハドソン。ミュージック役にはSiaの楽曲「シャンデリア」のMVでダンスパフォーマンスを披露したマディ・ジーグラー。そして隣人エボ役には『あの夜、マイアミで』(20)で第93回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたレスリー・オドム・Jr.。
監督・製作・原案・脚本を務めたSiaはさらに、本作のために自ら12曲の楽曲を書き下ろし。力強いメッセージを込めた楽曲の数々は、周囲の変化に敏感なミュージックの頭の中で繰り広げられる色とりどりの世界で奏でられ、その幻想的な音楽シーンでは3名のキャストがダンスパフォーマンスと共にエモーショナルに歌いあげていく。リアルなドラマとSia独自のカラフルでポップな音楽シーンが交錯する斬新な構成によって生みだされた、新感覚の映画体験を、是非とも劇場で味わってほしい。
文/久保田 和馬