前作メガヒットの要因は“家族”にあり!『ボス・ベイビー』シリーズ監督&プロデューサーが明かす制作秘話

インタビュー

前作メガヒットの要因は“家族”にあり!『ボス・ベイビー』シリーズ監督&プロデューサーが明かす制作秘話

見た目は赤ちゃん、中身はおっさんの「ボス・ベイビー」がまたスクリーンに帰ってくる!ドリームワークス・アニメーションが放つ大ヒット作の続編『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』が、コロナ禍での公開延期を経てようやく12月17日(金)に封切られる。本作を手掛けたトム・マクグラス監督とプロデューサーのジェフ・ハーマンをリモートで直撃し、映画の見どころやコロナ禍での制作裏話について話を聞いた。

大人になっていたボス・ベイビーと兄のティムも、スーパーミルクで赤ちゃん返り
大人になっていたボス・ベイビーと兄のティムも、スーパーミルクで赤ちゃん返り[c]2020 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

本作の時間軸は、ボス・ベイビー(声:ムロツヨシ)と兄ティム(声:芳根京子/宮野真守)が繰り広げた、赤ちゃんVS子犬のバトルを描いた前作から25年後。いまやリアルにおっさんとなったボス・ベイビーとティムは、どうやらすっかり疎遠になっている様子。ある日、ベイビー社は「悪の天才博士が世界征服を企んでいる」という情報をキャッチし、ティムの次女ティナ(声:多部未華子)を「ボス・レディ」として派遣することに。ボス・レディは、ティムたち兄弟をスーパーミルクで赤ちゃん返りさせ、潜入捜査に向かわせる。

「家族にまつわるドラマは、国境や言葉を超えていろんな人に届く」(マクグラス監督)

本作ではティムの娘「ボス・レディ」も加わり、家族で悪の天才博士に立ち向かう!
本作ではティムの娘「ボス・レディ」も加わり、家族で悪の天才博士に立ち向かう![c]2020 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

――前作『ボス・ベイビー』(18)は、ドリームワークス・アニメーション映画として日本歴代興行収入No.1となり、34億円をマークしました。『ボス・ベイビー』がここまで日本のファンに愛された理由を、お2人はどう受け止めましたか?

マクグラス「僕のほうが聞きたいくらいです(笑)。ただ、僕が2作を手掛けてみて思ったのは、家族にまつわるドラマは国境や言葉を超えて、いろんな方に届くということです。家族というものは、自分にとって最高な時もあれば、なんとかしてくれ…と頭を抱える時もあります。前作は兄弟の愛を祝福する内容でしたが、親から子どもへの愛は無限大なのに、ティムは弟と愛を競い合ってしまうという物語が観客に響いたのではないかと。今回の2作目では、さらに家族の関係性を掘り下げていきます」

――どんなふうに掘り下げたのですか?

兄弟、姉妹、親子の関係…家族の物語でもある「ボス・ベイビー」シリーズ
兄弟、姉妹、親子の関係…家族の物語でもある「ボス・ベイビー」シリーズ[c]2020 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

マクグラス「兄弟だけではなく、姉妹や父と娘、母と娘の関係性も描かれます。子どもの時はすごく近い存在であっても、年をとるにつれて、ちょっと家族と距離を置いてしまうことってありがちですよね。今回ティムは結婚して2人の子どもがいるイクメンになっているけど、ボス・ベイビーことテッドの場合はビジネスマンとして多忙な毎日を過ごしているところから物語がスタートします。


そして、ティムの娘が実はベイビー社のエージェントで、難関ミッションのために、ボス・ベイビーを再び駆りださないといけなくなる。そのために、ティムやテッドが特製ミルクを飲んで、若返るわけです。また、潜入する学校が、たまたまティムの娘が通っている学校だから、父であるティムは、いままで気づかなかった娘の内面を見ることになります」

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