スティーブン・スピルバーグが語る『ウエスト・サイド・ストーリー』制作秘話「長年の夢が実現!」

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スティーブン・スピルバーグが語る『ウエスト・サイド・ストーリー』制作秘話「長年の夢が実現!」

スティーブン・スピルバーグ監督が贈る“禁断の愛の物語”『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年2月11日公開)。スピルバーグ監督が「長年の夢が実現し、ついに映画化できた」と本作への愛、不朽の名作を現代に蘇らせた理由を語る特別映像が解禁となった。

【写真を見る】「分断を埋めるのは愛!」若者たちの禁断のラブストーリーを描く
【写真を見る】「分断を埋めるのは愛!」若者たちの禁断のラブストーリーを描く[c] 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

「ロミオとジュリエット」をモチーフとした伝説のミュージカルを原作に、社会の分断を乗り越えようとした“禁断の愛”の物語を、数々の名曲とダイナミックなダンスとともに描く感動のミュージカル・エンターテイメントが誕生。本作は、ハリウッドで歴史を作り続けてきたスピルバーグが、監督キャリア史上初めて手掛けるミュージカル映画だ。

解禁された映像では、「私が挑むべきミュージカルをずっと探し続けていました。『ウエスト・サイド・ストーリー』のレコードを10歳の時に聞いて以来、頭から離れません。長年の夢が実現し、ついに映画化できたのです」とよろこびを語っている。“異なる立場を超えて、私たちは手を取り合うことができるのか?”というテーマのもと、トニーとマリアの燃え上がるような“禁断の愛”が圧倒的なダンスと数々の名曲とともに描かれている本作。スピルバーグ監督は考えの異なる人々の分断は「昔からある」とし、「ミュージカルで描かれた1957 年のシャークスとジェッツの分断よりも、私たちが直面している分断の方が深刻です。5年をかけた脚本づくりの過程で気付いたのです。人々の分断は広がり、もはや人種間の隔たりは一部の人の問題ではなくなった。観客すべてが直面する問題なのです」と人々にとって重要なテーマだからこそ、60年以上の時を経た今、再び映画化する意味があったとしている。また、「あらゆる世代に訴えかける深い物語です。愛はどんな隔たりも埋めてくれます。時代を超えて何度でもこの物語を思い出すことでしょう」と、いつの時代においても”愛“が人々を深く感動させるとしている。

マリヤ役のレイチェル・ゼグラーは「本作で歌われる楽曲はただの希望の歌ではなく、大きな宣言だと思う」と本作に込められたメッセージとし、トニー役のアンセル・エルゴートも「ストーリーがとても素晴らしいと思う。笑わせてくれるし、泣かせてくれるし、愛を感じさせてくれる。そして素晴らしいダンス、歌、音楽がある。そういう理由で、これは本当に作品として傑作なんだ」と魅力を語っている。


すでに公開を迎えたアメリカでは、全米初登場NO.1スタートを切り、「オリジナルを超えた」「スピルバーグ監督最高傑作」など批評家、鑑賞者から大絶賛の声があふれている。第74回ゴールデングローブ賞では主要4部門にノミネートされ、アカデミー賞最有力との呼び声も高い本作。混沌とした時代の中、偏見と闘いながら夢を追いかける、“今”を生きる若者たちの禁断のラブストーリーを描くミュージカル・エンターテイメントが巻き起こす感動に期待が高まる。

文/タナカシノブ

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