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原作ファンの全国書店員が映画『鹿の王 ユナと約束の旅』に歓喜!「いまの時代をもう一度考えるきっかけになること間違いなし」

コラム

原作ファンの全国書店員が映画『鹿の王 ユナと約束の旅』に歓喜!「いまの時代をもう一度考えるきっかけになること間違いなし」

優しい色彩で映しだす映像美…「『鹿の王』の世界観とばっちり」の声も

多くの書店員たちがコメントで触れていたのが、映像の美しさについて。個性豊かな登場人物や動物たちのキャラクター造形、移り変わる雄大な景色の描写が印象的で、ヴァンやユナたちと一緒に旅をしているような気持ちになる。

「愛、孤独、民、支配する者、される者、病苦や苦役、自然の偉大さ、戦争、親子の情、それぞれの欲望、そして、獣たち。いろいろなテーマや想いが折り重なって、非常に考えさせられる映画でした。映像は、とても美しく、特に、しばしの心安らげる場所であった、オキの村の風景は、彼らの想いと相まって、いつまでも、いつまでも、続くことができればいい、と願わずにはいられない、優しい色彩でした」(芳林堂書店高田馬場店/江連聡美さん)

「映像がとても綺麗で鹿の王の世界観、ばっちり、でした。声優さんもイメージどおりです。ストーリーもいまの時代にあったテーマで、ホッサルの医学に対するひたむきな思いが伝わりこの時代にホッサルがいてくれたら…と、思いました」(重盛書店/重盛幹子さん、出口悦子さん)

【写真を見る】「映像がとても綺麗で鹿の王の世界観ばっちり」と書店員も推す、ファンタジー描写にうっとり
【写真を見る】「映像がとても綺麗で鹿の王の世界観ばっちり」と書店員も推す、ファンタジー描写にうっとり[c]2021「鹿の王」製作委員会

ヴァンとユナの関係性にも注目!人間味あふれるキャラクターが織りなす真に迫るドラマ

寡黙で屈強な男だがユナには優しい眼差しを向けるヴァン、冷静沈着に見えて内には医療への熱い想いを秘めているホッサル、ヴァンの命をねらいながらもユナとの親子のような絆に心動かされるサエなど、複雑な想いを抱えているからこそ人間味にあふれるキャラクターたち。そんな彼らの運命は謎の病によって翻弄されるが、主人公であるヴァンとユナ、2人のドラマに感動したという声が多く集まった。

ヴァンとユナの、親子にも等しい絆の強さに注目
ヴァンとユナの、親子にも等しい絆の強さに注目[c]2021「鹿の王」製作委員会


「冒険ファンタジーなのに、医療を題材にしているのがとても新鮮でした。ラストのその先の展開が気になります。原作の緻密な情景が見事に映像化されており、ヴァン達が旅する広大な世界を感じました。この壮大さは、ぜひ映画館のスクリーンで味わってもらいたいです。ユナの存在に少しずつ癒され、心開いていくヴァンに感情移入しっぱなしでした。クライマックスシーンは涙があふれました」(Wonder GOO 東店/仲澤さん)

「最初から最後までドキドキハラハラが止まらない。どんどんヴァンに惹かれていき、ユナがどんどん可愛くてたまらなくなるが、話が進むにつれて、ユナが…ユナ…!!とヴァンと同じ気持ちになりました」(ジュンク堂書店 西宮店/水口真佐美さん)

「理屈ではないヴァンとユナの絆の深さが全身に染みわたって…エンドロールのあとのシーンのにも打ち震えました。すばらしい!この感動は大きなスクリーンでも観たいと思います!」(ブックジャーナリスト/内田剛さん)

「渦巻く陰謀、医師として黒狼病に対抗するホッサルたちの葛藤など、それぞれの思惑やヴァンのユナへの思いなどが細かく描かれていて、最初から最後まで目が離せませんでした。繰り返し観たいと思う作品だったので、ぜひ劇場でも再度拝見したいと思っております」(未来屋書店 岡山店/竹波舞美さん)

アカファ王国の命を受けてヴァンを追う、ミステリアスな女戦士サエ
アカファ王国の命を受けてヴァンを追う、ミステリアスな女戦士サエ[c]2021「鹿の王」製作委員会

原作小説を読むことでより深まる「鹿の王」の世界観

原作は上・下巻におよぶ長編小説で、文庫本では全4巻。児童向けのつばさ文庫からも発行されている。1本の映画のなかでは描き切れなかったエピソードもたくさんあるので、本作を機に、原作を手に取ってほしいという声と共に、もう一度読み返したいという声も多かった。

「生き残った最後の戦士ヴァンと身寄りのない少女ユナの親子のような温かい絆や命をかけて守る姿に胸が熱くなりました。すごく考えさせられる作品でした。そして、迫力ある美しい映像に終始目が離せなくなります。もっと多くの方に『鹿の王』の原作も手に取っていただきたいと強く思いました」(紀伊國屋書店 梅田本店/中務希美さん)

「面白かったです。上橋さんの世界観もちゃんと表現されてたと思います。映像も凄く綺麗で、物語に引き込まれて行きました。また見たいと思うのと、原作読み返ししないと!と思いました」(宮脇書店 境港店/林雅子さん)

「血のつながらない親子が歴史の波から逃れることもできずにあがきながらも自分たちの生き方を選びすすんでいくところは読むことでは難しいところを映像で私たちに語り掛けていました。子どもが観るにはちょっと難しいかもしませんが、原作を読んでみたら上橋菜穂子さんがこの物語を通じてなにを言いたかったのかわかるのかもしれません」

ユナをなんとしてでも守ろうとするヴァンの想いが心を震わす
ユナをなんとしてでも守ろうとするヴァンの想いが心を震わす[c]2021「鹿の王」製作委員会

原作の大切なメッセージをしっかりと受け止めて、観る人それぞれが深く考えさせられる物語を作り上げた映画『鹿の王 ユナと約束の旅』。世代を超えた多くのファンを魅了する、ファンタジー巨編の壮大な世界をぜひ堪能してほしい。

構成・文/石塚圭子


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