アデル、開催前日に定期公演の延期を発表…涙ながらに謝罪
アデルが、今月21日から始める予定だったラスベガスでの定期公演Weekends with Adeleを、前日にキャンセル。一部ファンの怒りが収まらないようだ。
アデルは自身の公式Instagramに「すべての日程のスケジュールが変更される予定、詳細は追って連絡」というキャプションとハートブレイクの絵文字と共に動画を投稿し、「本当にごめんなさい。ギリギリまでなんとかショーができるように調整してきたけれど、物流の遅延や、この公演のクルーや私のチームの半分がコロナの影響を受けてしまって、どうしようもなくなってしまいました。30時間以上起きたままで、どうにかショーをやりたいと調整してきたのですが、無理でした。私自身も本当に当惑していますし、ここまで足を運んでもらった方々には、本当に申し訳なく思っています」と涙ながらに開催延期を発表した。
アデルは、昨年11月にリリースした待望のニューアルバム「30」をひっさげ、5年ぶりにライブコンサートを行うことを発表し、ロンドンから恋人と共にロサンゼルスに拠点を移していた。
この動画は4時間で視聴回数が410万回以上となっており、オミクロン株の急拡大という要因と、最後まで尽力したことに理解を示し、激励を送るファンも多い。一方で、平均で85ドル(約9700円)から680ドル(約7万8000円)、場合によっては、やっとの思いで3万ドル(約340万円)という高額チケットを手に入れた人たちや、わざわざ休暇を取ってラスベガスへ行き、すでにホテルに宿泊しているケースもあることから、「キャンセルは仕方ないけど、1日前の発表はあり得ない」「本当にファンのことを思うなら、せめて3日前には知らせるべき」「逼迫している病院の仕事をどうにか調整して、やっとの思いで航空券とホテルを予約してここに来たのよ。リスケされてお金をもらっても、2度と休めない」といった怒りの声も寄せられている。
アデルは今月21日から4月16日までの毎週金曜日と土曜日、ラスベガスのシーザーズ・パレス内コロシアムでの定期公演を行う予定になっていた。また、7月にはロンドン公演も控えており、スケジュールの立て直しは容易ではないだろう。
先日歌手のセリーヌ・ディオンが、体調不良を理由に北米ツアーをスタート予定の2か月前に中止していた。突然の感染拡大でギリギリまで調整していたとしても、今回のアデルのように飛行機や宿泊ホテルの調整、観客のPCR検査実施スケジュールなども含めて「1日前のキャンセルはありえない判断」といわれるのは無理もない。
アデルは、1公演につき50万ポンド(約7800万円)以上のギャラを受け取り、同定期公演で最も稼いだ女性アーティストになるといわれていた。
文/JUNKO