ジャック・スパロウにバルボッサ、デイヴィ・ジョーンズも!「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズに登場した“恐ろしくも愉快な”海賊たち

コラム

ジャック・スパロウにバルボッサ、デイヴィ・ジョーンズも!「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズに登場した“恐ろしくも愉快な”海賊たち

束ねた髭がトレードマークで天候や死者を操る“黒ひげ”

残虐非道な行いから、悪魔の化身と呼ばれた実在の海賊にインスピレーションを受けたのが黒ひげ。その名の通り、束ねた髭がトレードマークの黒ひげは第4作『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(11)の悪役で、寿命を延ばす“生命の泉”を探すためアン女王の復讐号で海に出た。自分に刃向かう者は誰だろうと容赦せず、バルボッサとも敵対。超自然パワーを秘めたトリトンの剣を使い、天候や死者を操ることもできる。

「ジョン・ウィック」シリーズなどで知られるイアン・マクシェーンが黒ひげを演じる(『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』)
「ジョン・ウィック」シリーズなどで知られるイアン・マクシェーンが黒ひげを演じる(『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』)[c] 2022 Disney

そんな黒ひげの娘が、旅に同行しているアンジェリカ。実はジャックの元カノで、ジャックが持っている生命の泉の場所を示した海図を手に入れるため現れる。キュートで負けん気が強く、ジャックに引けを取らないしたたか者。敵か味方かわからないミステリアスなキャラクターも魅力的だ。黒ひげは「ジョン・ウィック」シリーズでダンディな支配人を演じたイアン・マクシェーン。アンジェリカをスペインの名女優ペネロペ・クルスが演じた。

実在の海賊にインスピレーションを受けた黒ひげと彼の娘、アンジェリカ(『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』)
実在の海賊にインスピレーションを受けた黒ひげと彼の娘、アンジェリカ(『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』)[c] 2022 Disney

ジャックへの復讐を誓う亡霊船長“サラザール”

ジャックとの間に確執を持つ海賊は少なくないが、そのなかでも特出した存在が『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のアルマンド・サラザールだ。かつてスペイン海軍の軍人として海賊狩りをしていた彼は、駆け出し時代のジャックによって“魔の三角海域”に幽閉されてしまう。そこから抜け出たサラザールは、部下を引き連れ幽霊船サイレント・メアリー号でジャックを追う。陶器のようにひび割れた白い皮膚、海中を漂うようにうねる黒髪に朽ちた軍服と、そのルックスはまさに怨霊。部下を引き連れ、海の上を疾走する姿はまるで悪夢のようである。そんなサラザールを演じたのが、スペインの個性派俳優ハビエル・バルデム。アカデミー賞助演男優賞を獲得した『ノーカントリー』(07)や『007 スカイフォール』(12)でも強烈な悪役を演じたバルデムの狂気漂う怪演は絶品だ。

怨霊のように漂う姿が不気味なサラザール(『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』)
怨霊のように漂う姿が不気味なサラザール(『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』)[c] 2022 Disney

キャラクターのほかにも、細部までリアルに再現された衣装や海賊船といった大がかりな美術、壮大な視覚効果、胸躍るテーマ曲をはじめとするサウンドトラックなど見どころや聴きどころが満載。映画館にも負けない高画質&高音質が味わえる4K UHDで楽しむには、ぴったりの作品といえる。

文/神武団四郎

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ5作品はディズニープラスでも配信中
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』

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