篠原涼子主演『ウェディング・ハイ』の舞台裏を公開!現場レポートに見る、オールスター集結の“お祭りムード”
テレビドラマ「架空OL日記」や「殺意の道程」など脚本家としてもその鬼才ぶりを発揮するバカリズムと、『勝手にふるえてろ』(17)や『私をくいとめて』(20)の大九明子監督がタッグを組んだ群像コメディ『ウェディング・ハイ』(3月12日公開)。主演の篠原涼子を筆頭にオールスターキャストが大集結した本作は“お祭りムード”全開!本稿ではにぎやかな現場レポートをもとに、見どころを貴重なメイキング写真と共に伝えていこう。
とある結婚式を舞台に巻き起こる大騒動を描いた本作。ウェディングプランナーの中越(篠原涼子)に支えられ、新郎の彰人(中村倫也)と新婦の遥(関水渚)のカップルも幸せな式を迎えるはずだった…。しかし、スピーチに人生を懸ける上司の財津(高橋克実)をはじめとしたクセ者参列者たちの熱すぎる思いが大暴走。中越は披露宴スタッフと共に問題を解決しようと奔走するのだが、新婦の元カレの裕也(岩田剛典)や謎の男・澤田(向井理)も現れ、式はとんでもない方向へ向かっていく。
昨年3月に行われたのは、新郎新婦や同僚、友人、親戚など、エキストラを含めて総勢60名以上のキャストが集結する大規模な披露宴シーンの撮影。本作のメインとなる重要なシーンの撮影を前に大九監督は、「結婚しようが別れようがいろいろな人生があって、それでも輝いて前向きに生きている。そのなかでたった1日の“結婚式”という舞台で、様々な人が集まり全力で祝うお祭りを描けたら」と、単なる“結婚礼賛映画”ではない本作に込めた想いを語る。
大九監督の言葉通り、余興シーンの撮影はまさにお祭りのような賑わいぶり。天井ギリギリまで上がるクレーンも含め、用意されたカメラは3台。会場が暗くなり、会場の中央に置かれた和太鼓をクレーンカメラがとらえ、別のカメラはステージ上とフロア全体を狙う。まさに本当の結婚式の余興のように楽しげな空気と、適度な緊張感が漂うなかで約4分間の長回しシーンをキャストたちが一体となって演じる。次第に会場のボルテージは最高潮へと達し、大九監督の「OK」がでると満場の大喝采が巻き起こった。