『ゴーストバスターズ』はなぜ1984年から現在まで、観客を魅了し続けるのか?

コラム

『ゴーストバスターズ』はなぜ1984年から現在まで、観客を魅了し続けるのか?

主題歌は誰もが一度は耳にした大ヒット曲

たとえ映画を観ていなくても、公開当時『ゴーストバスターズ』の名前を知らない人はいなかっただろう。その知名度に貢献したのが、レイ・パーカーJr.の主題歌「ゴーストバスターズ」である。楽曲はライトで覚えやすく、特にサビのフレーズ「Who You Gonna Call? Ghostbusters!(誰を呼ぶ?ゴーストバスターズ!)」は世界中で大流行。ビルボードで3週連続1位を獲得したほか、MTVでは連日のようにMVが放映された。MVを監督したのは、本編と同じくライトマン。映画の名場面をちりばめながら展開するドタバタ劇やメンバー4人のゲスト出演、さらにチェビー・チェイスやダニー・デヴィート、ピーター・フォーク、テリー・ガーほか、コメディ界隈を中心に多くの俳優たちの友情出演も話題を呼んだ。たまに聴きたくなるし、聴けば映画が観たくなる楽しい主題歌である。

一方、『ゴーストバスターズ2』の主題歌は、10代でアルバムチャートNo.1に輝き、のちにホイットニー・ヒューストンとの結婚でも話題を呼んだボビー・ブラウンの「オン・アワ・オウン」が使われた。

手作りだけどパワーは最強!ゴースト退治の秘密兵器


ガジェットはすべて博士たちによるお手製(『ゴーストバスターズ』)
ガジェットはすべて博士たちによるお手製(『ゴーストバスターズ』)写真:EVERETT/アフロ

本シリーズの目玉の一つがゴーストを捕獲するガジェットの数々。これらは開発担当イゴンの手作りで、ありものを組み合わせたパーツむき出しのリアルな質感も楽しい。

ゴースト退治の要がメンバーが背負う“プロトンパック”で、ゴーストの動きを封じ込む陽子ビームを放射する。メンバーはブンブン振り回していたが、使用法を誤ると人間が細胞レベルで粉々になるほど高いパワーを秘めている。そして、プロトンパックで動きを止めたゴーストを収納するのが“ゴーストトラップ”。その名の通り、ネズミ取り(マウストラップ)のゴースト版だ。取っ手の付いた金属製の四角い箱で、収納口は離れた場所からケーブルで繋いだペダルで開閉する。

ほかにも霊的エネルギーをキャッチする探知機“PKEメーター”、見えないゴーストを視覚化する“エクトゴーグル”、移動時に欠かせないバスターズ専用車両“ECTO-1(エクトワン)”が大活躍。『ゴーストバスターズ2』では、粘着液でゴーストを押さえ込む火炎放射器型の“スライム・ブロワー”、磁気エネルギーでゴーストを探知する“ギガメーター”など新兵器も加わった。

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