玉城ティナが絶賛する、バットマンとキャットウーマンの関係…「 恋愛以上に感じられる絆が美しい!」

インタビュー

玉城ティナが絶賛する、バットマンとキャットウーマンの関係…「 恋愛以上に感じられる絆が美しい!」

「画と音楽の両方の力を駆使して、気持ちを最大限に高めさせている」

玉城はモデルや俳優としての活動だけでなく、2022年2月にWOWOWで放送、配信された短編映画『物語』で、初めての監督と脚本を務めた。『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の感想を述べる際、要所要所で「どうやって撮っているのだろうと思った」とクリエイティブ面からの作品への興味ものぞかせ、劇中で流れる音楽にも注目したと明かす。

「シンプルなメロディのメインテーマと、それをベースにアレンジを加えたBGMがすごく印象的でした。怖いシーンでは恐怖心を煽る楽曲、アクションシーンではスピード感を感じる楽曲など観客の気持ちに適した音楽が流れています。バットマンが登場するシーンでは、BGMのリズムだけでも『バットマンが来た!』と提示してくれます。画と音楽の両方の力を駆使して、気持ちを最大限に高めさせているなと感じました」。

シルエットだけで“バットマン”だとわかる伝統的なデザイン
シルエットだけで“バットマン”だとわかる伝統的なデザイン[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC

「伝統的なものを引き継いで新しく自分のものとして世に出していく作業は本当に楽しい」

さらに、1943年から何度も映像化がされてきたバットマンについて、玉城は「伝統的な要素が引き継がれているのもヒーロー作品の魅力」と話す。

「シルエットだけでわかるキャラクターデザインと、誰が見てもひと目でバットマンだとわかるコスチューム。けれども、既存作品をなぞるだけになっていない、いまの時代らしい要素が本作に詰め込まれています。きっとクリエイターの方たちはすさまじいプレッシャーを感じながらも、誇りを持って作品に携わっていたはず。私自身、原作のある作品や過去に映像化された作品に出演することがありますが、そういう伝統的なものを引き継いで新しく自分のものとして世に出していく作業は本当に楽しいんです。だから、本作のキャスト、スタッフのみなさんも楽しい作業だったのではと思いました」。


バットモービルといったおなじみのガジェットも登場!
バットモービルといったおなじみのガジェットも登場![c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC

最後に、本作で特に共感を得たポイントについて聞くと、しばし逡巡したあとで「キャットウーマンとバットマン、それぞれの姿勢」と口にした。

「キャットウーマンの自分に誇りを持って、居場所を必死で探して、進むべき道を決めている姿勢。私自身もそうありたいとすごく思いました。一方で、自分を過信せずに葛藤するバットマンの姿勢もまた、そうでありたいと思う。本当ならすべての人が優しい世界であってほしいけど、やっぱりそれはいまの時代では難しいとも感じるから、2人のようにそれぞれのやり方で自分自身を守れるような人になりたいです」。

ブルースとセリーナの「恋愛感情以上に複雑で大切な感情」にも注目
ブルースとセリーナの「恋愛感情以上に複雑で大切な感情」にも注目[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC

取材・文/阿部裕華

■玉城ティナ
1997年生まれ、沖縄県出身。「ミスiD2013」で初代グランプリに輝き、14歳で雑誌「ViVi」の最年少専属モデルになる。2014年にドラマ「ダークシステム 恋の王座決定戦」で女優デビューを果たし、数々の話題作に出演。おもな代表作は『貞子vs伽椰子』(16)、『Diner ダイナー』(19)、『惡の華』(19)、『地獄少女』(19)、『AI崩壊』(20)など。2022年2月にWOWOWで放送、配信された『アクターズ・ショート・フィルム2』では初めて監督・脚本に挑戦。現在、主演ドラマ「【ドラマ25】鉄オタ道子、2万キロ」が放送中。待機作に『ホリックxxxHOLiC』(4月29日公開)、『極主夫道 ザ・シネマ』(夏公開)、『グッバイ・クルエル・ワールド』(今秋公開)などがある。


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