『ナイトメア・アリー』の世界観に浸る！シークレットイベント「ナイトメア・アリーへようこそ」潜入レポ

いよいよあす3月25日(金)から公開となるギレルモ・デル・トロ監督最新作『ナイトメア・アリー』の公開を記念した、シークレットイベント「ナイトメア・アリーへようこそ」が3月21、21日の2日間、銀座のカフェ＆カクテルバー、ティル・ナ・ノーグにて開催。“体験する予告編”をコンセプトにした本イベントへの参加は抽選となっており、事前の申し込みで当選した応募者のみに招待状(無料で入場可能)が届くというもの。2日間のみ開催の貴重なイベントには、定員の4倍以上の応募があったという。

『ナイトメア・アリー』の原作は1946年に出版された米作家ウィリアム・リンゼイ・グレシャムのノワール小説「ナイトメア・アリー　悪夢小路」。発表を間近に控えた第94回アカデミー賞では、作品賞を含む4部門にノミネートされている。

会場に到着し、地下にある受付まで向かう階段の壁には、キャラクターポスターずらりと並んで貼られており、入場前から怪しげな世界に誘われている感覚に陥る。受付に到着すると左手には見世物小屋の客引き、コートリー(ウィレム・デフォー)のポスターがお出迎えという怪しさたっぷりの演出が心憎い。ここでは来場者全員に非売品のプレスシートが配布され、いざ『ナイトメア・アリー』の世界へ。

イベントは本作で読心術を使うジーナ(トニ・コレット)にちなんだショーからのスタート。参加型のショーとなっており、心を読まれたくないと躊躇しながらも、勇気を出してショーに協力する参加者の姿が印象的だった。ショーの後はフリータイムだが、ちょっとした“謎解き”も体験できる。会場内に設置された4種の特別映像に隠されたヒントを手がかりに、本編への期待が高まる仕掛けを楽しむことができた。

会場では登場人物にインスパイアされたイベントオリジナルのノンアルコールドリンクも限定オリジナルコースター付き(1,000円)で販売。カクテルは全部で4種。スタン(ブラッドリー・クーパー)をイメージした「The hanged man」、モリー(ルーニー・マーラ)をイメージした「Petit Chanton」、リリス(ケイト・ブランシェット)をイメージした「Epine」、ジーナをイメージした「The Hope 2 You」の4種。混ぜると色が変わる「The Hope 2 You」は、まさに映画の世界観、タロット占いの達人、ジーナに心を覗かれているようなドキドキ感が味わえた。

イベントでは非売品のグッズ(数量限定)のプレゼント抽選に参加できるお楽しみもあり。本イベントを手がけたuniはウェス・アンダーソン監督最新作『フレンチ・ディスパッチ　ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(公開中)の公開記念で開催されたイベント「ウェス・アンダーソンの世界展」も話題に。「映画とファンを繋ぐ新しい出会い」を作り出すプロジェクトを展開するチーム、uniが創り上げる映画の世界に浸れる世界観は、今後も注目を集めそうだ。

取材・文/タナカシノブ