『SING/シング:ネクストステージ』声優キャストにMOVIE WALKER PRESS特派員が直撃取材!舞台裏を覗いたスペシャルな1日を追った

インタビュー

『SING/シング:ネクストステージ』声優キャストにMOVIE WALKER PRESS特派員が直撃取材!舞台裏を覗いたスペシャルな1日を追った

木村昴に熱い想いを届け、「ファンサービスがあふれすぎている」と感激

【写真を見る】木村昴のサービス精神あふれすぎなファンとのカットを公開!
【写真を見る】木村昴のサービス精神あふれすぎなファンとのカットを公開!撮影/野崎航正

前作ではカエル3人組の一人であるリッキーを演じ、今回は派手好きで自分大好きなスター歌手兼俳優の、バッファローのダリウス役に命を吹き込んだのが、木村だ。木村へのインタビュアーとして当選したのが、20代のゲンキさんとミズキさん。木村の大ファンだというゲンキさんは、「昴さんは何事にも全力で画面越しでも勢いが伝わってきます。声優という枠をこえて“エンタテイナー”だと思っています!」と木村への愛を爆発させ、ミズキさんも「木村さんは声優業だけでなく舞台やテレビでも活躍していて、多くの人に笑顔を届ける存在だと思います。何事にも全力で尊敬します!」と今回は大好きな人に会える機会になったという。

「今回はカエルのリッキーが出ないということで、僕にはもう出番がないのかなと思っていたんです。ところがダリウスという新しいキャラクターでオファーをいただけた。同じシリーズにおいて別の役として出演できるなんて、とても光栄です」とダリウス役を得た感想を語った木村に、ゲンキさんは「ダリウスはかなりのナルシスト。役作りはどのようにされましたか?演じるうえでの秘訣も教えてください」と問いを発した。

木村演じる、バッファローのダリウスはナルシストの名優
木村演じる、バッファローのダリウスはナルシストの名優[c] 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

木村は「ほぼ役作りはしていないかな(笑)!」とおちゃめに切りだし、「ナルシストって他人から見ると、嫌味ったらしく見えたりするものですよね。ダリウスは自分の経歴を自慢したりと強烈なインパクトのあるキャラクターで、物語を通してずっと『俺、最高!』というテンションでいるような役柄。とはいえ『なんで俺が主役じゃないんだ』と文句を言ったりするようなことはなく、どんな役でもやり切る謙虚さを持ち合わせているんです。僕はダリウスがものすごく好きで、憎めなくてとても愛嬌のあるキャラクターだなと思っています」とダリウスに愛情たっぷり。「この“歩く愛嬌”である木村昴をキャスティングしてくださって、ありがとうございます!という気持ちです」と調子よく話すと、ゲンキさんとミズキさんも大爆笑。

そんななかミズキさんが本編で好きなシーンについて尋ねると、木村は「絞り切れないくらいいっぱいある!」とジョニーやミス・クローリーの名シーンを挙げながら、「MISIAさん演じるミーナが、ジェシーさん演じるアルフォンゾに恋に落ちた瞬間の顔。この場面のミーナの表情もとてもステキです!」と声を大にする。本作ではダリウスとミーナがデュエットする場面もあることから、ゲンキさんが「MISIAさんとの共演はいかがでしたか?」と質問するひと幕も。木村は「最高です」と微笑み、「僕の肩書きは、“MISIAさんとデュエットしたことある声優”です。もしかしたら声優初じゃないですか?非常に光栄です」と喜びをかみ締めていた。

木村が好きなシーンとして挙げた、ミーナとアルフォンゾとの出会いのシーンは胸キュン必至だ
木村が好きなシーンとして挙げた、ミーナとアルフォンゾとの出会いのシーンは胸キュン必至だ[c] 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

ゲンキさんは木村の舞台活動のファンでもあるが、みんなで力を合わせてステージを作りあげていく劇中のメンバーの姿に、「天才劇団バカバッカ」の座長である木村自身もたくさんの刺激をもらったという。

「バスター・ムーンくらいのポジティブさで『僕たちにできないことなんてない!』と思えたら、僕たちの劇団もいまごろはもっと大きくなっているのかもしれないと感じることもありました。僕らの劇団の場合、その目標を実現できるか、できないか…と考えた時にちょっと大きめになるくらいの夢を設定して、そこに挑んでいくわけです。夢が大きすぎるとどこに向かっているのかわけがわからなくなってしまうと思うし、少しずつやれることを積みあげていっている感じです。そうした時、自然と自分たちの限界を決めてしまっているのかもしれません。バスター・ムーンはどんな時でも『行けるっしょ!』と突き進んでいく。すごいですよね」と驚きながら、「なにかに挑戦しようという時に、『これは無理かもしれない』と諦める前に『SING/シング』を観れば、『無理でもよくないか?やってみよう!』と思える気がします。底抜けの前向きさって、奇跡を起こすものなんだと感銘を受けました」と力を込めると、「昴くんは何事にも全力。それがいつも伝わってくる」とゲンキさん。木村は「熱いね!」と笑いながら「こうやって応援してくださる方がいるからこそ、諦めずにやろうと思える」と打ち明けるなど、お互いに元気をもらっていることがひしひしと伝わってくる。


木村はナルシストなダリウスを意識して撮影に臨んだ
木村はナルシストなダリウスを意識して撮影に臨んだ撮影/野崎航正

「ファンサービスがあふれすぎていました。最高なお時間をありがとうございました」とサービス精神旺盛な木村に最後まで魅了されっぱなしだったゲンキさんとミズキさん。本作を鑑賞したゲンキさんは「いろいろな楽曲を豪華な声優陣が披露しているので、何回でも観に行きたい映画でした!」、ミズキさんは「実際に劇場にいるかのようで演出も楽曲もすばらしく歌いだしたくなりました。恐怖や苦難を乗り越える姿から、私も恐れずに一歩踏み出してみようと勇気をもらいました」と感想を教えてくれた。映画、キャスト、そして観客をつないだ“特別な1日”は、それぞれの熱い想いが飛びだすと共に、心からの笑顔いっぱいの時間となった。

取材・文/成田おり枝

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