【第94回アカデミー賞】国際長編映画賞受賞の『ドライブ・マイ・カー』、脚色賞は惜しくも逃す

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【第94回アカデミー賞】国際長編映画賞受賞の『ドライブ・マイ・カー』、脚色賞は惜しくも逃す

現地時間3月27日(日本時間3月28日)に開催中の第94回アカデミー賞授賞式。脚色賞は『コーダ あいのうた』のシアン・ヘダー監督にもたらされ、『ドライブ・マイ・カー』は惜しくも受賞を逃した。


村上春樹の同名短編小説を濱口竜介監督が映画化した『ドライブ・マイ・カー』は、突然妻を亡くした舞台俳優で演出家の家福悠介(西島秀俊)が、運転手として雇った渡利みさき(三浦透子)との交流を経て、これまで目を背けていたことに向き合っていく。第94回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネートされ、先ほど発表された国際長編映画賞は見事に受賞を果たし、濱口監督がオスカー像を手にした。日本映画の受賞は『おくりびと』以来13年ぶりの快挙となった。

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン監督
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン監督[c]Mark Von Holden / A.M.P.A.S.

同じく脚本賞の受賞を逃した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、『ピアノ・レッスン』(93)で女性監督として初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したカンピオン監督による、12年ぶりの長編映画。トーマス・サヴェージの同名小説を映画化したもので、1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、ベネディクト・カンバーバッチ扮する威圧的だがカリスマ性に満ちた牧場主が、弟の新妻とその息子である青年に対して冷酷な敵意をむき出しにしていく姿を描く。

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、第78回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)に輝き、第79回ゴールデン・グローブ賞では、ドラマ部門作品賞、監督賞、助演男優賞(コディ・スミット=マクフィー)の3冠を獲得している。

文/成田おり枝


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