映画ライターよしひろまさみちがプロの目線で「ファンタビ」人気を分析!「全方位が楽しめる作品になっている」
「ジュード・ロウとマッツ・ミケルセン。この組み合わせでもう勝ちでしょ」
よしひろがモテ要素を持っていると感じるキャラクター“ベスト3”は、ダンブルドア先生、ジェイコブ、グリンデルバルドだそう。なかでも「ダンブルドアの衣装がたまらない」と熱く語る。
「ベスト。しかもニットで、さらにクルーネックというのが最高です。時代感もあるけれど、こんな先生がいたら…。学生、いや確実に保護者の間でも盛り上がりますね。やばい、めっちゃイケメン、しかもいい人なのよ、って話題になりそう。ニュートも先生として教えられるレベルなんだけど、一瞬“かっこいい”と盛り上がるくらいで、やっぱり変人かも…って評価が変わっていきそうなタイプだから(笑)。変人で陰キャはニュートの魅力でもありますけどね。いろんなタイプの人がいるホグワーツってほんと、すてきな学校です」。
ダンブルドア先生はよしひろお気に入りであるジェイコブをあえて凸凹チームに加えてしまう。思わず「いけずね」と言いたくなる、そんなダンブルドアを演じるジュード・ロウの魅力をさらに力説。
「ジュード・ロウが若かりしダンブルドアを演じると聞いた時は、“?”となった人も多かったと思います。だって『アルフィー』(ロウがプレイボーイなリムジン運転手、アルフィー役を演じた作品)の人ですよ!英国人プレイボーイの代名詞です。でも、確かに雰囲気を持っている人だし、若いころのダンブルドアと考えれば納得です。自分のトラウマが解消できていない、だけど周囲には次期校長候補みたいな立ち位置として扱われてしまう。そんな偉大な魔法使いになる前のダンブルドアが抱えていたもの、アンバランスさを演じるとなったら、やっぱりジュード・ロウしかいない、と思うわけです。最新作では特にそう思いました。ジュード・ロウとマッツ・ミケルセン。この組み合わせでもう勝ちでしょ、って感じです(笑)」。
本作で魔法界と人間界の支配をもくろむグリンデルバルドを演じるのはマッツ・ミケルセン。未来を見る能力を持ち、カリスマ性で民衆の心をつかむ黒い魔法使いのキャスティングについても、最高だと説明する。かつては志を同じくしながら、思想の違いから袂を分かつこととなったダンブルドアとグリンデルバルド。「2人の関係性を想像するうえで、ミケルセンはこれ以上ない適役。キャスティング・ディレクターは完璧な仕事をしたと思います」。
「キリンがファンのトークテーマになるんじゃないかな」
もう一つ、「ファンタビ」シリーズの代名詞といえば魔法動物の存在だ。かわいくてユニークな魔法動物の登場を楽しみにしているファンも多いはず。
「金ピカ大好きなニフラーもかわいくて好きだけど、第1作の最後に雨を降らせてみんなの記憶を消しちゃうサンダーバードがお気に入りです。最新作ではキリンが最重要魔法動物として登場しますね。キリンが持つ力や物語に与える影響など、そんなところもファンのトークテーマになるんじゃないかな。最新作は、物語の要となる魔法動物が明確だし、映像や物語をじっくり楽しめると思います」。