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マルチバースに飲み込まれる…全編IMAX画角の『ドクター・ストレンジMoM』こそ“IMAX推し”

コラム

マルチバースに飲み込まれる…全編IMAX画角の『ドクター・ストレンジMoM』こそ“IMAX推し”

カギとなるのは3人の女性キャラクター?

そんな本作を監督したのが、「ファンが興味を持っているのはキャラクター」と断言するサム・ライミ監督。バトルシーンにおける未知なる映像体験はもちろんこと、登場人物たちそれぞれの物語を丁寧に描きだし、深みのあるストーリーも魅力となっている。

今作には、物語の鍵を握る3人の女性キャラクターが登場。まずはアベンジャーズのスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではサノスのパワーに負けない強さを見せつけた彼女は、アベンジャーズのなかでも群を抜く強さを誇るヒーローで、ドクター・ストレンジの依頼で“マルチバース”に関わっていく。なお今作にはワンダを主人公に『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後を描いた全9話のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」(Disney+で独占配信中)に登場した、彼女の双子の子どもたちの姿も。事前に観ておくと物語のバックグラウンドがより深く楽しめるだろう。

アベンジャーズのなかでも随一の力を持つワンダ(エリザベス・オルセン)
アベンジャーズのなかでも随一の力を持つワンダ(エリザベス・オルセン)[c] Marvel Studios 2022

初登場のアメリカ・チャベス(ソーチー・ゴメス)は、ドクター・ストレンジにも物怖じしない強気な性格を持つ少女。“マルチバース”を行き来する特別な能力を持ち、別世界の脅威から逃れ、多くの異なる世界を経てストレンジたちの前に現れるキーマンだ。さらに第1作のヒロインだった、ドクター・ストレンジの医師時代の同僚で元カノでもあるクリスティーン・パーマー(レイチェル・マクアダムス)が再登場。本作では花嫁姿で登場するが、彼女がどう関わってくるのかも楽しみにしてほしい。『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストバトルではワンダをはじめ女性戦士が高いポテンシャルを発揮していた。今作もIMAXの大画面に映しだされることになる、女性たちの活躍から目が離せない!

新キャラクター、アメリカ・チャベスの活躍にも期待が高まる!“マルチバース”を行き来する能力を持つというが…
新キャラクター、アメリカ・チャベスの活躍にも期待が高まる!“マルチバース”を行き来する能力を持つというが…[c] Marvel Studios 2022

名匠サム・ライミ監督も自信を見せる「最高の映画を作り上げることができた」

「スパイダーマン」シリーズで知られるサム・ライミ監督
「スパイダーマン」シリーズで知られるサム・ライミ監督[c] Marvel Studios 2022

ホラーやアクション、コメディからヒューマンドラマまでこなす幅の広さで多くのヒット作を生みだし、「スパイダーマン」シリーズを大ヒットに導いたライミ監督が、マーベル映画化の道を切り開いたのはご存じの通り。本作はライミ監督初のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品だが、かつてアクション西部劇『クイック&デッド』(95)の撮影中、後に『アベンジャーズ』(12)を監督するジョス・ウェドンに脚本を修正してもらったという縁もある。ライミ監督は『アベンジャーズ』を高く評価しており、MCUへの参加も必然だったといえるだろう。
そんなライミ監督は、インディーズ時代より自由なカメラワークを駆使した撮影術で高い評価を得てきた映像派。それをアクション・エンタテインメントに昇華させ大成功を納めたのが『スパイダーマン』(02)だった。ドクター・ストレンジが“もう一人の自分”と相まみえるなど、次元を超えた“マルチバース”で展開する今作でも、スクリューのように回転しながら移動していくカメラワークなど全編にわたってライミ節が炸裂!ライミ監督本人も、「いまできることをすべて注ぎ込んで、最高の映画を作り上げることができた」と自信を見せる本作。その持ち味が没入型のIMAXで映えまくる!

“もう一人の自分”と戦うことになるドクター・ストレンジ
“もう一人の自分”と戦うことになるドクター・ストレンジ[c] Marvel Studios 2022


個性豊かなキャラクター、ドラマチックなストーリー、そして未知の領域に突入するスペクタクルな映像。映画だからこそ味わえる魅力がぎっしり詰まった『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、大迫力の映像とサウンドが体感できるIMAXだからこそより楽しめる一本だ。ぜひ劇場へ足を運び、未知なる映像体験を味わってほしい!

文/神武団四郎


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