長澤まさみ、ウルトラマンの身長と同じ60メートルのレッドカーペットを雨のなか笑顔で闊歩!『シン・ウルトラマン』は「瞬きしないで観てほしい」
日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”を、企画・脚本に庵野秀明、樋口真嗣監督で描く『シン・ウルトラマン』(5月13日公開)のレッドカーペットイベントが5月9日に新宿の歌舞伎町ゴジラロードで開催され、斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、樋口真嗣監督が登壇。あいにくの雨となったが、ウルトラマンの身長と同じ60メートルの“シン・ウルトラレッドカーペット”をメンバーが晴れやかな笑顔で闊歩。会場を大いに盛り上げた。
自身もウルトラマンシリーズのファンであることを公言する庵野と、数々の傑作を庵野と共に送りだしてきた樋口がタッグを組んだ本作。「ウルトラマン」の企画、発想の原点に立ち返りながら、 現代日本を舞台に未だ誰も見たことのない“ウルトラマン”が初めて降着した世界を描く。雨のなか会場に集まったファンはうれしそうに登壇者陣に手を降り、斎藤らも感謝するように手を振りかえしていた。トークセッションには、斎藤&長澤、西島&早見、有岡&樋口監督が相合傘で仲よく登場。有岡は「長澤さんに『トトロみたいだ』って言われました(笑)」と樋口監督とのツーショットを楽しんでいた。
ウルトラマンになる男、神永新二を演じる斎藤は「ゴジラも見守っていて」とゴジラヘッドを見上げ、「歩ませていただいて、ウルトラマンのスケール感を改めて感じました」としみじみ。神永の相棒となる浅見弘子役の長澤が「久しぶりのレッドーカーペット。温かい気持ちになりました」と語ると、通称「禍特対(カトクタイ)」の班長、田村君男役の西島も「雨のなかこんなにたくさんの方に来ていただいて、作品に対する熱気、愛情を感じています」、「禍特対」のメンバーである滝明久役の有岡も「レッドカーペットを歩かせていただくのは初めて。初めてのレッドカーペットが“シン・ウルトラレッドカーペット”で、とても幸せに思っています」、早見も「ついにこの時が来たのかという高揚感でいっぱいです」と喜びをかみ締めていた。
公開がいよいよ4日後に迫ったが、斎藤は「この作品のすばらしさは言語化できない」とにっこり。「長かった」と制作期間を振り返った樋口監督は、「秘密や、言っちゃいけないことがめちゃめちゃ多い。ネタバレOKで語り合いたい」と笑顔を見せていたが、登壇者陣はすでに完成作を観たとのこと。ネタバレに気をつけながら映画の感想を明かすことになると、斎藤は「言葉にならない。本当にすごい映画になった。映画の宣伝という意味では言葉を届けるべきなんですが、この作品はそれを度外視したような感動体験があった」ととにかくスペシャルな作品になっているという。
長澤は「観終わった後にスピード感に圧倒された。瞬きしないで観てほしい」とアピール。有岡は「終始、大興奮しっぱなしでした。(試写会の)会場でも皆さんで感想を言い合ったんですが、皆さんが興奮しているから、なにを言い合っているのかわけわからない状態になりました(笑)。皆さんに楽しんでいただけることには間違いない」と「禍特対」のメンバーで一緒に観たという試写会場の様子を明かし、早見は「持ち合わせている言葉では表せられないくらいの感情になった。言葉で伝えることができない。圧巻でした。観てもらわないとこの感動が伝えられない」とやはり言語化できないほどの感動があったと話す。西島は「子どもたちに観てほしい」と期待していた。
最後の挨拶として樋口監督は、「明日からもまたどうなるかわからないような世の中をいま生きているわけですが、『今日よりいい明日が来てほしい、いい明日が来るためにはなにができるだろう』という想いを『禍特対』の5人に託した。見事に応えていただいた。すばらしい映画になった」とキャスト陣に最敬礼。斎藤は「この時代に一つの希望の光となるようなこの映画を、映画館で受け止めてもらえることを心から願っています」と力を込めていた。
取材・文/成田おり枝