『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』劇場限定版Blu-rayを開封レビュー!原画集や600ページ超のコンテ集など超豪華特典をチェック

コラム

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』劇場限定版Blu-rayを開封レビュー!原画集や600ページ超のコンテ集など超豪華特典をチェック

1979年に放送されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」の第15話を新たに映像化した『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(公開中)。残敵掃討任務で“帰らずの島”と呼ばれる無人島を訪れたアムロ(声:古谷徹)は1機のザクと遭遇し、戦闘の末にガンダムを失ってしまう。そのまま気絶し、目覚めた彼が見たのは、島にいるはずのない20人の子どもたちと元ジオン公国軍の脱走兵ククルス・ドアン(声:武内駿輔)だった。ファンの間で“伝説のエピソード”として語り継がれてきた物語が、「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイン・アニメーションディレクター、安彦良和監督の手によって劇場作品として現代に甦る。

現在、全国の劇場で公開中の本作だが、同時にBlu-rayも発売開始。しかも劇場での限定販売で、原画集や絵コンテ集、描き下ろし収納BOXといったファン必携の特典が詰まった【劇場限定版】もラインナップされている。今回、この限定版Blu-rayをいち早くゲットしたので、気になるその内容を文字通りひも解いていきたい。

タイトルが記された特製の段ボールケースに厳重に梱包されている
タイトルが記された特製の段ボールケースに厳重に梱包されている

ククルス・ドアンとアムロが一枚画で描かれた、豪華な収納BOX

劇場作品1本の特典としては豪華すぎるボリュームということもあり、タイトルが記された特製の段ボールケースに厳重に梱包されている。まるで宝箱を手にしたような気持ちで蓋を開けてみると、まず目に飛び込んでくるのが、本作のもう一人の主人公ともいえるククルス・ドアンが大きくデザインされた収納BOXだ。

ことぶきつかさ&YAMATOWORKSによる描き下ろし収納BOX
ことぶきつかさ&YAMATOWORKSによる描き下ろし収納BOX

イラストを正面からも捉えてみた
イラストを正面からも捉えてみた

この収納BOXは本作のキャラクターデザインを務めたことぶきつかさとCGアニメーションスタジオのYAMATOWORKSによる描き下ろし。正面にドアン専用ザクや子どもたちをバックに強い意志を宿した表情のドアン、裏面にはその“一人の戦士”としてのドアンの背中を見つめるアムロが、子どもたちやガンダムと一緒に並んでいる姿を一枚画でデザインしている。

収納BOXの表にドアン、裏にはアムロが描かれ、それぞれの立場で闘い続ける2人の関係性も示唆されている
収納BOXの表にドアン、裏にはアムロが描かれ、それぞれの立場で闘い続ける2人の関係性も示唆されている

裏側のイラストは、空の青さが際立ち美しい
裏側のイラストは、空の青さが際立ち美しい

安彦良和監督描き下ろし!重厚感が漂うスリーブケースのイラスト

収納BOXから中身を取り出してみよう。本編ディスクが入ったスリーブケースに特典ディスクのデジジャケット、絵コンテ集、特製原画集がみっちりと収まっている。スリーブケースは安彦監督が自ら描き下ろしたもので、白のランニングにハーフパンツ、ジオン軍の軍帽を被った出で立ちのアムロが、崖の上に立っているところをガンダムやザクと共にデザイン。油絵のような色味の濃さが印象的で、大勢の戦災孤児を生みだした戦争の悲惨さ、シリアスさを感じさせる重厚なものになっている。

安彦良和監督がイラストを描き下ろしたスリーブケース
安彦良和監督がイラストを描き下ろしたスリーブケース

スリーブケースの裏側
スリーブケースの裏側

ちなみに、本編ディスクのケースには16Pの特製ブックレットも封入。イントロダクションやストーリー、劇中に登場する主なキャラクター&メカニックの紹介が記載されている。また、作品を完成させた後の安彦監督へのインタビューも収録。「ククルス・ドアンの島」を現代に映像化した意味、新たに加えられた設定の意図などが語られているので、作品への理解を深めるためにも鑑賞後にぜひ読んでみてほしい。

特製ブックレットに掲載されているアムロやドアン、島の子どもたちなどの設定画
特製ブックレットに掲載されているアムロやドアン、島の子どもたちなどの設定画

臨場感がハンパない…ドアンとサザンクロス隊の戦闘シーンが描かれたデジジャケット

一方のデジジャケットは、総作画監督を務めた田村篤とYAMATOWORKSによる描き下ろしで、劇中シーンをイメージしたものになっている。表面にはビーム・サーベルを構えるガンダムをバックに、コックピットに乗り込むアムロが。裏面には、ドアンが搭乗するザクと、彼がかつて率いていたモビルスーツ部隊、サザンクロス隊の高機動型ザクが、火花を散らしながら激しく戦う様子が描かれている。ザク2機からは、コックピットにいるドアンと彼のあとに隊長になったエグバ・アトラー(声:宮内敦士)も抜きで配置されるなど、このイラストだけでも戦闘シーンの臨場感が伝わってくる。

特典ディスクのデジジャケット
特典ディスクのデジジャケット

ドアンとエグバ・アトラーが戦う様子を描写したデジジャケットの裏側のイラスト
ドアンとエグバ・アトラーが戦う様子を描写したデジジャケットの裏側のイラスト


特典ディスクは、服部隆之による劇伴のオリジナルサウンドトラックCDと特典Blu-rayの2枚。Blu-rayには、今年の3月9日、つまり“ザクの日”に開催された「『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』ザクの日スペシャル会見」の模様が収録されている。このイベントにはアムロ役の古谷、ドアン役の武内、安彦監督の3名が登壇。本作の見どころや古谷と武内が語るそれぞれの役への想いがわかるほか、原作の第15話について、様々な事情により作画に携わることができなかった安彦監督が「観返したくなかった(笑)」と正直な気持ちを吐露するレアな場面も。このほか、シナリオデジタルアーカイブ第6稿(決定稿)の静止画像もあり、シナリオと絵コンテでの変更点や、安彦監督ならではの作家性など、テキストベースで確認することができる。

今年の3月9日(=“ザクの日”)に開催された「『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』ザクの日スペシャル会見」
今年の3月9日(=“ザクの日”)に開催された「『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』ザクの日スペシャル会見」[c]創通・サンライズ
■『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』Blu-ray劇場限定版
発売中
価格:13,000円(税込)
[c]創通・サンライズ
※商品、特典の詳細は公式サイトにてご確認ください。


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