『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』劇場限定版Blu-rayを開封レビュー!原画集や600ページ超のコンテ集など超豪華特典をチェック
いつまでもページをめくりたくなる、642Pにおよぶ絵コンテ集
劇場限定版Blu-rayの推しアイテムといえるのが、642Pにおよぶ全編の絵コンテ集と48Pの特製原画集だ。絵コンテはアニメーターが原画を描く際の設計図になるもので、必要な要素が描き込まれていればある程度ざっくりしていても大丈夫というイメージ。しかし、本作ではこの絵コンテの段階からキャラクターやメカニックが丁寧に描かれており、その詳細さに驚かされる。
表紙には、ガンダムとドアン専用ザクとの最初の戦闘シーンがあしらわれ、ヒート・ホークを振りかざすザクがかっこいい。こういった戦闘シーンはもちろん、保護されたアムロがドアンや子どもたちと交流する日常描写からも生き生きとした登場人物たちの息づかいが感じられ、作品にかける妥協のない姿勢に感服させられる。いつまでもパラパラとページをめくりたくなる代物だ。
原画一枚一枚へのこだわりが伝わってくる特製原画集
原画集の表紙には、戦闘の末に右腕を落とし、片膝をつくボロボロになったドアン専用ザクの原画をレイアウト。損傷し剝がれた装甲や使い込まれた埃っぽさも見事に表現され、幾多の戦闘をくぐり抜けたことを暗示させている。
中身も濃密で特に注目したいのが、安彦監督が担当、もしくは修正指示をしたシーンの原画で構成される前半の16P。ピックアップした原画それぞれのシーンに該当する絵コンテや完成した場面カットが並べられているほか、キャラクターの心情を解説したテキストも掲載されている。例えば、最初の2~3Pに掲載されている「ドアンの真意にショックを受けるアムロ」は、島の電気を復旧させたアムロが、その行動をドアンに労ってもらえると思ったところ、彼の思わぬ言葉に驚き、戸惑いを見せるシーン。一連のアムロの心情を表現するにあたり、目線や表情のどのようなところに気を配ったかも詳細に記されており、アニメーターがどこにこだわって描いているか、またキャラクターにリアリティある芝居をさせようという意図を感じることができる。
安彦監督をはじめスタッフ、キャスト陣があふれる情熱を注いで完成させた『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。劇場限定版Blu-rayに収録された特典からは、そういった作品への強い想いを受け取ることができる。映画の上映期間中、数量限定発売という超レアアイテムである本パッケージ。まずは劇場で本作を鑑賞し、その後パッケージでその感動を何度も噛みしめてはいかがだろうか?
文/サンクレイオ翼
発売中
価格:13,000円(税込)
[c]創通・サンライズ
※商品、特典の詳細は公式サイトにてご確認ください。
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