「チェリまほ」黒沢のスーツ姿から一転!タキシード姿で魅せる、町田啓太の新境地

コラム

「チェリまほ」黒沢のスーツ姿から一転!タキシード姿で魅せる、町田啓太の新境地

「相棒」などで国民的人気を誇る俳優の水谷豊が、『TAP THE LAST SHOW』(17)と『轢き逃げ -最低で最高の日-』(19)に続いて監督を務めた『太陽とボレロ』(公開中)。地方のアマチュア楽団を描く本作で、その中心人物の一人であるトランペット奏者の田ノ浦圭介役を演じたのは「劇団EXILE」の町田啓太。「チェリまほ」での大ブレイク以来、話題作への出演が相次ぐなど活躍著しい町田は、本作にどのような心意気で臨んだのか。劇中での様々な表情を切り取った写真や、貴重なメイキング風景と共にお届けしよう。

尊敬する水谷豊とのタッグに「すごく楽しく、勉強になりました」

父親の事業を継ぎ、母親の介護のために音楽家になることを諦めて故郷に帰った花村理子(檀れい)が創立した弥生交響楽団。3年前に理子の大学時代の恩師である藤堂(水谷豊)を指揮者に迎えたものの、客足は遠のき苦しい運営が続き、役所や金融機関からも協力を得られないまま18年の歴史に終止符を打とうとしていた。ラストコンサートに向けて動きだす楽団員たちだったが、その足並みはなかなか揃わず修復不可能な状況に。そんな時、ある奇跡が彼らに舞い降りることに。


吹替えなしの演奏シーンのため、トランペットを猛特訓!
吹替えなしの演奏シーンのため、トランペットを猛特訓![c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

2020年に社会現象を巻き起こした「チェリまほ」こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」で黒沢優一役を演じ大ブレイクを果たした町田。その後も大河ドラマ「青天を衝け」や、「チェリまほ」で共演した赤楚衛二と再共演を果たした「SUPER RICH」、NHK総合の教養番組「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」など幅広い作品に立て続けに出演。7月から放送されるフジテレビ系水曜ドラマ「テッパチ!」では、佐野勇斗や白石麻衣らと共演し主演を務めることも決まっているなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

役者の魅力を最大限に引き出そうとする水谷演出のもと、いきいきと演じた町田
役者の魅力を最大限に引き出そうとする水谷演出のもと、いきいきと演じた町田[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

そんな町田が本作で演じた圭介は、弥生交響楽団に入団して5年目の若きトランペット奏者。仕事と楽団の両立に苦悩しながら、また同期入団のヴァイオリニスト宮園あかり(森マリア)との微妙な関係に揺れながら、楽団のために奔走していく。俳優としての大先輩である水谷監督と初めてタッグを組んだことについて「すごく楽しかったですし、勉強になりました」と語る町田は、「監督の演出をいかに自分なりに咀嚼して表現できるかが今回の課題でした」と振り返る。

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