「チェリまほ」黒沢のスーツ姿から一転!タキシード姿で魅せる、町田啓太の新境地
猛練習の末、吹替えなしでトランペットを披露!
なかでも苦労したのは、やはりトランペットの演奏だったようで「自分自身、トランペットは前に少しだけ触れたことはあったのですが、とにかく音を出すのが難しく苦戦しました」と明かす。先日行われた公開記念舞台挨拶でも、撮影前に水谷監督に「トランペットをやったことがある」と豪語しハードルを上げてしまったことを反省し、自宅で猛特訓に励んだことを告白した町田。「大変でした。試練でした。でも楽しい試練」と、これまで経験したことのない挑戦に、たしかな手応えをのぞかせていた。
そんな町田について水谷監督は「若手俳優のなかで勢いを感じていました」と起用の理由を明かすと、「これまでに経験したことのないキャラクターを新鮮に演じてくれましたね」とにこやかに称賛。「楽器に限らずすべてに当てはまること。犠牲だと思ってそこで終わっちゃいけない。きっとその先にすばらしい世界があると信じてほしい」という本作に込めたテーマを、圭介の「好きなことって本気でやろうと思ったら、なにかを犠牲にしなきゃできない」という台詞に託したことからも、町田への期待値の大きさを感じることができよう。
「合奏のシーンではプロの方々と音楽を奏でることができ、今後の人生でもうないだろうなと思ったので、貴重な経験をさせてもらいました。撮影はいままで味わったことのない感覚で、終わってほしくない時間でもありました。その雰囲気などが映像を通して伝わると思うので、皆さんに観ていただきたいです」と本作の見どころを力説する町田は、水谷監督の指導のもと本作で活き活きとした表情を見せている。
また、町田のタキシードを纏った凛々しい姿から、仕事着、私服の短パン姿まで様々な佇まいを堪能できるのもファンにはうれしいところ。「チェリまほ」黒沢のスーツ姿に射抜かれた方も、きっと大満足していただけることだろう。今後のさらなる躍進にも期待しつつ、まずは劇場で、『太陽とボレロ』での好演を目と耳に焼き付けてほしい!
文/久保田 和馬