“SWあるある”満載の展開と、オビ＝ワンのフォース回復っぷりにグッとくる「オビ＝ワン・ケノービ」後半戦スタート！

ディズニープラスで独占配信中の「オビ＝ワン・ケノービ」。「スター・ウォーズ」ファンの間でも話題沸騰中のドラマシリーズを、MOVIE WALKER PRESSでは、映画メディアの編集長たちによるリレーレビュー連載で毎週追っていきます。4話のレビューは「MOVIE WALKER PRESS」編集長の下田桃子がお届けします。

10年ぶりにライトセーバーを抜いたオビ＝ワン！(「オビ＝ワン・ケノービ」)[c]2022 Lucasfilm Ltd.

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『スター・ウォーズエピソード3／シスの復讐』(05)から10年後。ダース・ベイダーの指揮下、“ジェダイ狩り”が行われている時代を描く「オビ=ワン・ケノービ」もいよいよ後半戦だ。幼きルーク・スカイウォーカーを見守りながら隠遁生活を送ってきたオビ=ワンだったが、誘拐されたレイアを助けるべく奔走。負けん気の強い10歳のレイアとの、まるで父娘のような2人の逃亡劇が繰り広げられるなか、オビ=ワンは封印していたフォースを少しずつ取り戻していく。

3話では、憎しみにかられオビ=ワンを追い詰めるダース・ベイダーと、アナキンの生存を知り衝撃を受けるオビ=ワンがついに直接対決。1～3話の本編尺は、約2時間15分。1本の映画を観る程度で追いつけるので、いまからでも配信めがけて参戦してほしい。

ついに3話で10年ぶりの直接対決を果たしたオビ＝ワンとダース・ベイダー(「オビ＝ワン・ケノービ」)[c]2022 Lucasfilm Ltd.

※以降、ストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。

変装＆潜入作戦に激しいバトル…テンション上がる「スター・ウォーズ」らしさ

【写真を見る】4話ではTIEファイターがちらりと映るシーンも。目を凝らしてチェックしたい(『スター・ウォーズエピソード5／帝国の逆襲』)[c]2022 Lucasfilm Ltd.

そんな「オビ=ワン・ケノービ」4話は、オビ=ワンが“バクタ・タンク”で治療を受けるシーンから始まる。高い治癒能力を持つバクテリアで満たされた“バクタ・タンク”は『スター・ウォーズエピソード5／帝国の逆襲』(80)ではルークが、『ローグ・ワン／スター・ウォーズ・ストーリー』(16)ではダース・ベイダーが常時使っていた代物だ。混濁した意識のなか、ダース・ベイダーとの戦いを思い出すオビ=ワン。

「心だって癒やさないと　過去を忘れるのは大変よ　時間がかかる」
「消せない記憶もある」

これは、オビ=ワンを助ける帝国軍将校のターラ(インディラ・ヴァルマ)と交わす会話だ。「オビ＝ワン・ケノービ」というドラマは、過去にとらわれるオビ＝ワンの、“心のケア”の道のりだ。オビ=ワンのリハビリにじっくり付き合うような前半戦も個人的には好きだったけれど、4話は「スター・ウォーズ」あるあるな変装＆潜入作戦、(これまた“SWあるある”な「上司に報告するぞ」で乗り切る！)、反乱軍と帝国軍の戦いを思わせるバトル、T‐47エアスピーダーやTIEファイターまで登場…と「スター・ウォーズ」らしさ満載で、やっぱりテンションが上がる！

オビ＝ワンとレイアの逃亡に手を貸すターラのバックグラウンドも気になるところ（「オビ＝ワン・ケノービ」）[c]2022 Lucasfilm Ltd.

１話の最後にオビ=ワンが地面から掘り起こしたライトセーバーは、後生大事に、布と箱に包まれていた(しかも“2本”。『シスの復讐』での戦いのあと、失意のなか、アナキンのセーバーも埋めたオビ=ワンを思うと泣けてくる)。そのライトセーバーを手に、ジェダイらしさを取り戻して大立ち回りするオビ=ワンの回復ぶりにグッとくる。