“オーダー66”の悲劇は続いていた?心通わせるオビ=ワン&アナキンの姿も…ネタバレありで「オビ=ワン・ケノービ」第5話をレビュー!
現実とシンクロした回想シーンの数々。もしかして、通じ合ってる?
冒頭はダース・ベイダーの回想シーンと思われたが、2度目の修行シーンは、ベイダー卿がジャビームに攻めてくることを悟ったオビ=ワンの視点で挿入される。
「攻撃に偏りすぎるな」
「命は守るものだ 奪うな」
そうアナキンに呼びかけるオビ=ワンは、このあとジャビームに到着し、力任せに戦うベイダー卿を予測するかのよう。
そのあとも「逃がしませんよ」「お前は立派な戦士だが強い顕示欲が弱点だ」などと、回想シーンにしてはあまりに現実とリンクしたセリフ運びに、オビ=ワンとベイダー卿がフォースで対話しているのではないかと妄想させられてしまう。
オビ=ワンの存在がダース・ベイダーの中のアナキンをつなぎ止め、ベイダー卿が追い続けることで、オビ=ワンはジェダイで居続けられるのではとも思える。いびつな師弟関係に、あと1話でどう決着が着くのか?
「フォースと共にあらんことを (May the Force be with you)」とシリーズきっての名台詞を口に、オビ=ワンを、そしてジェダイを守るために死したターラ(インディラ・ヴァルマ)にも敬意を表したい。そして、5話の最後に映ったルーク・スカイウォーカーはどう物語に絡むのか。あっという間に次週が「オビ=ワン・ケノービ」最終話、瞬きなしに見守りたい。
文/下田 桃子
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