公開日は9月30日に決定！『マイ・ブロークン・マリコ』ポスタービジュアル＆EDテーマ情報も到着

平庫ワカの同名コミックを、タナダユキ監督が永野芽郁主演で映画化する『マイ・ブロークン・マリコ』。本作の公開日が9月30日(金)に決定し、あわせてポスタービジュアルと、エンディングテーマ情報が明らかとなった。

【写真を見る】エンディングテーマは監督の希望でThe ピーズの「生きのばし」に[c]2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会

原作は、2019年に無料WEBコミック誌「COMIC BRIDGE」で連載されるやいなや毎話SNSでトレンド入りし、翌年出版された単行本では即重版が決定するなど、爆発的な反響を呼んだ人気コミック。その後も、「輝け！ブロスコミックアワード2020」大賞を受賞、「この漫画がすごい！2021年オンナ編」第4位にランクインしたほか、2021年に文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞するなど話題を呼んでいた。映画では、タナダ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力が一つになり、人間の儚さとたくましさが、優しく熱をもって描かれている。

このたび解禁されたポスタービジュアルは、永野演じるシイノが奈緒演じる親友マリコを抱きしめる姿が写しだされている。彼女が大事そうに抱いているのは、いまは亡き魂の片割れ、それはシイノの目にしか映らない骨になったはずのマリコの姿。どこか遠くを見つめるマリコの表情とは対照的に、シイノの瞳からは、親友を亡くした悲しみと、一人で逝かせてしまったことへの怒りと悔しさ、そして彼女のためになにかをしようという確固たる意志が感じられる。ポスター右上にある「勝手に逝った、あんたのために。」というキャッチコピーが、さらに2人の絆の強さを引き立てている。

シイノそのものを表現しているかのような歌詞が物語に寄り添う[c]2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会

そして今回、監督たっての希望でエンディングテーマにThe ピーズの「生きのばし」が決定。タナダは「昔、この曲を初めて聴いたとき、『死にたい朝　まだ目ざましかけて　明日まで生きている』という歌詞が脳天に来たというか、ダイレクトに心に響いてきて。クソみたいな日常で、クソみたいな思いを抱えながら、でも、死ぬ時まではしょうがないからなんとか生きていくしかないじゃん、という。この作品の世界観を表現できる曲として、これ以上の楽曲はないと思っています」と語る。まさにシイノそのものを表現しているかのようなストレートな歌詞と力強くも爽やかなメロディが映画のラストに寄り沿い胸に響く。

平庫ワカが描くセンセーショナルな物語を、パワフルに、そしてエモーショナルに演じた女優、永野の新境地を、ぜひ劇場で体感してほしい。

文/サンクレイオ翼