ウタ以外にもこんなに!劇場版「ONE PIECE」を彩ってきた、魅力的な女性キャラたち
『ONE PIECE STAMPEDE』のアン
前作『ONE PIECE STAMPEDE』(19)に登場したアンは、もこもこした緑色のツインテールが目を引く歌姫。”ビジョビジョの実”の能力者である彼女は、イメージを映像化することができ、海賊万博のスペシャルゲストとして場を盛り上げた。実は映画が初出ではなく、もともとは東京ワンピースタワーで行われていた舞台「ONE PIECE LIVE ATTRACTION "3" 『PHANTOM』」に登場したキャラクター。映画では指原莉乃が声を務めたが、舞台ではテレビシリーズで現在活躍中のヤマトの声を担当している早見沙織が演じていた。
“シャンクスの娘”にして世界的な歌姫のウタ!
ここまで紹介したキャラクターに新たに加わるのが、『FILM RED』のウタだ。幼少期にルフィと会ったことのある彼女だが、とある事件によって突然姿を消してしまう。12年後、世界で最も愛されている歌姫となったウタは、音楽の島、エレジアで全世界に向けたライブを開催。観客として訪れたルフィと再会し、“シャンクスの娘”であることがルフィの口から明かされる。
“シャンクスの娘”というだけでかなりセンセーショナルだが、加えて、歌唱キャストを歌手のAdoが担当することでも話題に。劇中では、中田ヤスタカやMrs. GREEN APPLE、秦基博といったアーティストが提供した全7曲を披露しており、主題歌「新時代」のMVは2609万を超える再生回数を記録している(※8月13日現在)。
また、ウタ自身が「ウタ日記」をYouTubeで配信しており、ライブを開催することや、どんな思いで歌っているかなど、映画につながるような内容を語っている。『FILM RED』の世界と現実の世界がつながったような感覚にさせてくれる試みは新しく、ウタの思いを受け取ったうえで映画を観れば楽しみも倍増すること間違いなしだ。
尾田が「映画製作スタッフ全員“ウタちゃんが大好き”」とコメントしたことでも、そのキャラクター像に注目が集まったウタ。彼女のあふれる魅力を劇場で確かめてほしい。
文/榑林史章