「こんにちは、いぬです」の作者が『ハウ』に見た温かさ。「“寄り添う”ことの大切さが伝わってきて、心がポカポカしました」

インタビュー

「こんにちは、いぬです」の作者が『ハウ』に見た温かさ。「“寄り添う”ことの大切さが伝わってきて、心がポカポカしました」

「本当にうれしそうに『ヘッヘッ!』と笑っていたので、こちらもつられて笑顔になりました」

愛犬家の人がきっと共感できる、じゅんの“推し”シーンも紹介してくれた。

「『わかる!』と思ったのは、ボールを投げて遊ぶシーンですね。むっくもボールが大好きで、よく投げて遊ぶのですが、尋常じゃないスピードで取りに行くので毎回驚かされます。『かわいい!』と思ったのは、褒められた時のハウのうれしそうな表情と息遣いですかね。本当にうれしそうに、舌を出して『ヘッヘッ!』と笑っていたので、かわいくてこちらもつられて笑顔になりました」。

民夫を演じる田中圭とハウ役のベックとの息の合ったコンビネーションに注目!
民夫を演じる田中圭とハウ役のベックとの息の合ったコンビネーションに注目![c]2022「ハウ」製作委員会

「“私が民夫の立場だったら…”と思った途端に涙がこぼれました」

それだけに、ハウが突然いなくなってからの民夫の苦しみと悲しみには計り知れないものがある。あらゆる手を尽くして捜しても見つからない。さらに、「ハウによく似た白い大型犬が事故死した」という最悪な報せも届くのだから。

「民夫がハウのいない家に初めて帰ってくるシーンでは、胸が張り裂けそうでした。いつもならお迎えがあるのに、ない。“私が民夫の立場だったら…”と思った途端に涙がこぼれましたね。と同時に、脱走対策などもしっかりしておかねば!と考えさせられるシーンでした」。


茨城で悩みを抱える女子高生を励まそうとするハウ
茨城で悩みを抱える女子高生を励まそうとするハウ[c]2022「ハウ」製作委員会

一方のハウは青森で迷子になっており、民夫のもとへ帰ろうとする。その道中、いじめに悩む中学生、最愛の夫を亡くした女性など、様々な事情を抱えた人たちと出会う。そんな人々とハウが紡ぎだす、それぞれの人間ドラマも本作の見どころになっている。

「印象的だったのは、修道院のシェルターに保護された、モトーラ世理奈さんが演じるめぐみさんのエピソードです。モトーラさんのことはこの作品で初めて知ったのですが、彼女が纏っている独特な雰囲気と吸い込まれるような表情に見入ってしまいました」。

モトーラ世理奈演じるめぐみとハウのエピソードに考えさせられる
モトーラ世理奈演じるめぐみとハウのエピソードに考えさせられる[c]2022「ハウ」製作委員会
■じゅん
イラストレーター。グッズイラスト、挿絵、装画、雑貨、キャラクターデザインなど、動物を中心にしたイラストを手掛ける。2018年2月に初個展「大もさもさ展」を開催し、同年4月からフリーのイラストレーターとして本格的に活動を開始。5月には初の著書「もっさりもさお ぼくがいるからだいじょうぶ!」(双葉社)が発売され、その後自身のTwitterで発信し、多くの読者から共感を得た漫画シリーズ「こんにちは、いぬです」が、2020年10月に幻冬舎から単行本として発売された。2022年5月にはシリーズ第3弾「いつでもそばに こんにちは、いぬです」を発売。
・公式HP:https://potofu.me/jun8213kame


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