「サマータイムレンダ」の“聖地”和歌山の魅力を観光課に取材!「友ヶ島は自然豊かで美しく、アニメそのままの風景が広がっている」
「作品の力をお借りして市を盛り上げることはもちろん、いかに県外からも人を呼んで来られるかを考えています」
冒頭でも触れたように、和歌山市では「サマータイムレンダ」との様々なコラボを実施。公式アプリの配信に聖地巡礼MAPの配布、そして、公益社団法人和歌山県観光連盟が作成したデジタル旅雑誌など多岐にわたる。こういったコラボはどのように企画されているのだろうか?
「作品の舞台が和歌山市ということで、作品の力をお借りして市を盛り上げることはもちろん、いかに県外からも人を呼んで来られるかを考えています。アニメサイドとも、ファンの方の好みというか、こういうことをやれば興味を持っていただけて、和歌山に来てもらえるんじゃないか?ということを協議しています。聖地巡礼MAPは、集英社さんにも相談して、原作イラストを提供してもらって作りました。こちらは市民図書館にも置いているのですが、すぐになくなってしまうそうで、『在庫があったら持ってきてください』とのご連絡もいただくことからも、ファンの方にすごく響いているのかな、と思います」。
「永瀬さんと白砂さんが『また来たいです!』とおっしゃっていたのが、とてもうれしかったです」
作品との関わりということで特に印象に残っているのが、潮役の永瀬と澪役の白砂の2人が友ヶ島や加太などを巡るデジタル旅雑誌「聖地・和歌山の旅」だと説明する松林氏。この雑誌は、“聖地巡礼・友ヶ島~慎平たちが見た風景に会いに行く~”というテーマのもと、永瀬と白砂が実際に現地を訪れて散策するほか、劇中にも登場するグリーンソフトのお店など和歌山市内および県内の情報をまとめたものになっている。
「和歌山市の観光スポットを紹介したパンフレットは以前からあったのですが、キャストの方の力をお借りすることで、和歌山の魅力を発信することがより効果的だと考え、和歌山県とともに提案させていただきました。また、“女子2人旅”という形なら女性の方にもアピールできると思い、永瀬さんと白砂さんのスケジュールを調整いただいて撮影を実施することができました」。
永瀬はもちろん、和歌山出身の白砂も友ヶ島を訪れるのは初めてだったそうで、2人とも撮影を楽しんでいたそうだ。
「私もロケに同行したのですが、永瀬さんと白砂さんの仲良しな雰囲気が印象的で、そういったところは誌面から伝わってくると思います。友ヶ島は自然豊かで美しく、アニメそのままの風景が広がっていることもあり、お2人ともすごく気に入っていただけたみたいで、『また来たいです!』とおっしゃっていたのが、島を管理している側としてもとてもうれしかったです」。
「潮のパネルと一緒に写真を撮った画像が投稿されているのをよく見かけるようになりました」
テレビアニメ放送前の3月には、潮が「和歌山市アニメ観光大使」に就任したことも発表されている。原作での身長設定と同じ162cmの等身大パネルが市内各所に設置されたことが話題となった。潮がアニメ観光大使に選ばれたのにはどういった経緯があったのだろうか?
「これまではL'Arc-en-Cielのhydeさんにふるさと観光大使を務めていただいていたのですが、ちょうど任期が終わるというタイミングで、次の観光大使を探していました。アニメのキャラクターが観光大使になることはあまり聞かないので、こちらからぜひお願いしたいとご相談させていただきました」。
現在、潮のパネルは、和歌山市役所の1階ロビー、市民図書館、友ヶ島、和歌山城の天守閣前、JR和歌山駅西口地下広場、南海和歌山市駅構内のほか、南海なんば駅構内や東京都有楽町にある「わかやま紀州館」、和歌山県名古屋観光センターと県外の主要都市にも設置。さらに、各種イベント会場に出張展示されている。等身大パネルの反響についても聞いてみた。
「TwitterなどSNSを拝見していると、潮のパネルと一緒に写真を撮った画像が投稿されているのをよく見かけるようになりました。また、『もっとこういうところに置いてくれていたらな』というご意見もいただくので、それだけみなさんに注目していただいているのかなと思います。潮だけじゃなくて、澪やほかのキャラクターの等身大パネルも作ってほしいというご希望をいただいていることからも反響の大きさを実感します」。