「サマータイムレンダ」の“聖地”和歌山の魅力を観光課に取材!「友ヶ島は自然豊かで美しく、アニメそのままの風景が広がっている」
「友ヶ島が南海電鉄さんの沿線ということもあり、作品とのコラボにも積極的に協力いただいています」
こういったコラボ企画は、和歌山市発信のものだけでない。例えば、和歌山県北部と大阪市の難波、関西空港をつなぐ南海電鉄では、「サマータイムレンダ」とのコラボ車両を期間限定で運行させていた(現在は終了)。
「友ヶ島が南海電鉄さんの沿線ということもあり、作品とのコラボにも積極的に協力いただいています。コラボ車両では、6両編成すべての中吊り広告が一面『サマータイムレンダ』になっていて、大阪など県外から来られた方にもインパクトがあったと思います。ほかにも、南海電鉄さんには(『紀ノ川』駅と『加太駅』駅間を走る)加太線のお店を集めた物産展を開いていただきましたし、玉林園さんでも『サマータイムレンダ』のパッケージを使用したグリーンソフトが販売されていました。時間が経てば経つほど、『こんなことしたい』というお声をいただくことが多くなっています」。
「和歌山市の加太はグルメも聖地巡礼も存分に楽しめる注目のエリアです」
「サマータイムレンダ」を観て和歌山に興味を持った人は多いはず。劇中に登場するオススメのスポットを教えてもらった。
「日都ヶ島のモデルになっている友ヶ島は、本当は人が住んでいない無人島なのですが、劇中に登場する町並みは和歌山市の加太というところがモデルになっているんです。この加太は、全国的に鯛の一本釣りで知られている港町で、和歌山が誇る地域ブランドの『加太のマダイ』は、地元で鯛づくしのコース料理として食べることができるほか、最近ではオシャレなカフェも増えてきて、多くの観光客で賑わっています。また、地域内には、コバマートのモデルになっている店や潮と慎平が雨宿りする場所のほか、実在する加太の町並みが数多く登場するなど、グルメも聖地巡礼も存分に楽しめる注目のエリアです」。
「海もあれば山もあり、川もある。魚介類や野菜、果物もおいしいし、和歌山ラーメンも人気です」
実在する場所がアニメの舞台になっていることについて、「作品を鑑賞するだけでなく、例えば、和歌山に来ることで『サマータイムレンダ』の世界を体験できるというのは、すごく魅力だと思います」と説明する松林氏。最後に、和歌山の魅力を語ってもらった。
「和歌山って本当に魅力的なものがたくさんあります。海もあれば山もあり、川もある。魚介類や野菜、果物もおいしいし、和歌山ラーメンも人気です。意外と歴史があって、古い神社やお寺も観光スポットになっています。市内には海水浴場が5か所もあって、マリンスポーツも楽しめますし、冬には温泉も堪能できます。1年を通して、それぞれの季節を感じられる場所があるというのは、全国探してもあまりないのかな?と思います。『サマータイムレンダ』を観た方々が和歌山を訪れた際には、アニメそのままの世界を楽しんでいただくとともに、グルメや歴史、自然の豊かさ、人の温かさにも触れてほしいです。聖地巡礼で来たけど、『和歌山っていい所だな、今度は泊っていきたいな』と思っていただけたら、うれしいです!」。
現在、第21話まで放送され、クライマックスに向けて“影”との戦いがヒートアップしている「サマータイムレンダ」。そんな作品の世界観をリアルに感じることができる和歌山県を訪れ、豊かな自然や食を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがだろうか?
取材・文/平尾嘉浩