上村祐翔や浅沼晋太郎「みんなの絆がぎゅっと縮まった」『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』舞台挨拶
京都アニメーション制作の『劇場版ツルネ ーはじまりの一射ー』の初日舞台挨拶が、8月19日に新宿ピカデリーで開催され、声優の上村祐翔、浅沼晋太郎、市川蒼、鈴木崚汰、矢野奨吾、石川界人が登壇。舞台挨拶の模様は全国79館の映画館でもライブビューイング中継されるなか、上村たちはテレビシリーズから続く作品への熱い想いを語った。
2018年10月〜2019年1月に放送されたテレビアニメ「ツルネ -風舞高校弓道部-」に新規エピソードを加え、映像をブラッシュアップして音楽や音響を一新し、映画として再構築した本作。
アフレコも全編新録されたそうで、主人公の鳴宮湊を演じた上村も「ゼロベースからキャラクターを作っていった」と言う。
それぞれがキャラクターを再解釈するなかで、アフレコスタジオでのピーンとした緊張感が、弓道場の張り詰めた空気感と重なったと話す。「(今回のアフレコで)みんなの絆がぎゅっと縮まった、強くなったという感じがしました」と上村は言う。
舞台挨拶ではテレビシリーズ第2期となる「ツルネ -つながりの一射-」が2023年1月より放送開始となることも発表された。鳴宮湊、藤原愁(CV:小野賢章)、新キャラクターとなる二階堂永亮(CV:福山潤)が描かれたキービジュアルも公開となり、キャストらも「よーし!」と弓道ならではの掛け声で喜びを表現。客席のファンも大きな拍手を送り、喜びを分かち合った。
石川は「キャラクターを再解釈して演じましたが、観ていただいた皆さんには『あ、風舞高校だな』と感じていただける仕上がりになっていると思います。2期も発表され、未来もあるし思い入れもある、幸せいっぱいの作品。ぜひたくさんの人に知っていただけたらうれしいです」とコメント。
矢野も「初めはリセットして演じることが難しかったですが、上村くんが『射と同じで、マイク前でなにも考えずにやればいいんじゃないか』と言ってくれて。それからは矢を射るのと同じような感覚で、自然に演じられました。たくさんの人に観ていただきたい作品です」とアピール。
鈴木は「事前に試写会で、7.1chといい音響で観させてもらったのですが、それぞれの弦音(※タイトルにもなっている、矢を放った時の弦が鳴る音)が全然違うんだなと改めて発見できました。今回の劇場版が総集編ではなく『はじまりの一射』というタイトルになった意味が、ご覧になった皆様にはおわかりいただけたかと思います。2期も楽しみです!」と心を弾ませた。
市川は「キャラクターごとに新しい発見があり、解像度が上がったような感覚です。数年ぶりに皆様の前でお披露目できたこと、同じメンバーでアフレコできたこと、それがこれからも続いていくのかと思うと、これ以上幸せなことってあるのかとかみしめる毎日です。何度でも楽しんでいただきたいなと思います」と語った。
浅沼は「こんな贅沢な録り方をさせていただけるなんて、すごく恵まれているなと感じています。こうして誰一人欠けることなく、皆様に繊細で美しい、すてきな作品を届けられること、新しい展開を届けられることがとても幸せです」と喜びを口にした。
上村は「風舞高校のメンバーで登壇できたことが、うれしい気持ちで胸がいっぱいです。(劇場版は)テレビシリーズとはまた違った感じ方のできる『ツルネ』になっていますし、続く『つながりの一射』でも、全力でいのちを吹き込ませていただきたいなと思っております。これからも『ツルネ』をたくさん愛してください!」と呼びかけた。
今後も8月26日(金)、28日(日)に舞台挨拶が開催予定。また、現在入場者プレゼントとして、数量限定・キャラクターデザイン門脇未来描き下ろし「つながる ! はじまりの一射イラストコースター(3種類ランダム)」が配布されている。来年放送の2期に先駆けて、まずは劇場で『ツルネ』の世界を体感したい。
文/山崎伸子