堀田真由、自身20本目の出演映画。主演作ホラー『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』での熱量を語る!
『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』(公開中)の初日舞台挨拶が27日、新宿ピカデリーにて開催され、堀田真由、飯島寛騎、筧美和子、白石晃士監督が登壇した。本作のオファーについて堀田は「デビュー作がWOWOWさんの作品。いつか主演を演じられたらと思っていましたが、(劇場公開される実写作品としては)出演20本目という節目でWOWOWさん、そして白石監督作品での主演させていただき、とても光栄でした」と満面の笑みを浮かべる。
白石監督から「まさかこんな作品だと思ってなかったでしょ?」と質問された堀田は、台本からはどんな作品になるのか想像できなかったと話し「未知だからこそ、新たな自分にも出会えるのではないかと思いました」とうれしそうに語っていた。
本作は、『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズなどで自身がカメラマンとなり、POV(一人称視点)で展開する臨場感あふれる映像を届けている白石監督の最新作。過去作に関する要素もたくさん盛り込まれており、集大成とされる本作について白石監督は「私の作品に出てくるキャラクターのアベンジャーズ的なものを期待する声も多いとのことでしたので、このような内容になりました」と本作誕生の経緯を明かした。
お気に入りシーンについて、堀田は「いっぱいあるけれど、やっぱりバスが好きです!」とニッコリ。このシーンについては飯島も思い出があるようで「(撮影が)大変でしたね…」と苦笑い。「バスはめちゃめちゃ揺れたのですが、座席の間に足をしっかり固定して、ナナシの最強感を出しました」と役作りを振り返った。
飯島は、白石監督作品には欠かせない宇野翔平演じるスーパーボランティアの江野祥平との撮影シーンにも触れ、「僕が演じたナナシは常にタバコを吸っています。僕がいなくなるシーンでは江野にタバコを託し、タバコでバトンをつなぐような見せ方をしました。台本にない動きでしたが、ナナシが(画面に)いない時は江野がタバコを持ち、ナナシが戻るとタバコを手にしている。バトンを回しているような感じですごく好きなシーンです。宇野さんと男同士でそんな表現ができたのは本当によかったです」と笑顔で話した。筧は本作の見どころを「冒険」だと強調。「池の周りで眠っているところを起こされて、『冒険が始まるぞ』という瞬間が大好きです。メンバーのなかで仲間意識が生まれ、冒険の始まりを感じてワクワクします」と目を輝かせた。
「オカルトな出来事に遭遇した経験は?」という質問に飯島が「初号で劇場版を観た後に『ラップ音がよかったですね』と監督に伝えたら『そんなの入れてないよ』って…。ずっと入っていると思って、取材でもラップについて語っていたのですが、実は入っていなかったそうです」と語ると、白石監督が客席に向かって「聞こえた方いますか?」と質問。誰一人手があがらない様子を見た飯島が「僕の聞き間違いなのか、臨場感あふれる劇場版だから聞こえたのか、設備の問題なのか…。すごく不思議な体験でした」と話す場面もあった。
最後の挨拶で筧は「登場人物たちがとても愉快なので、ホラーが苦手な方にも楽しんでいただけると思います!」とアピール。飯島は「ワンカットでの撮影は、僕自身初めてでとても勉強になりました。集中力が試されたし、僕自身を試す感じもあっておもしろかったです」と微笑む。堀田は「とても暑いなかでの撮影でしたが、あの暑さはスタッフ、キャストが一丸となっていたアツさだったのかもしれないです。魂を込めた作品です。劇場で臨場感を楽しんでください」と呼びかけた。そして最後に白石監督が「大人版グーニーズ的な作品にしました。気軽に楽しんでください」と語り、イベントを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ