宮本信子、モトーラ世理奈らが語る、天才俳優犬と紡いだ絆…SNSで話題の“優しすぎる結末”に涙
“意外なつながり”を表現する、モトーラ世理奈とベックの絆
続いてハウが訪れたのは、山奥にある修道院。そこで出会ったのは、深刻なDV被害に遭い、修道院のシェルターに保護されていた森下めぐみ(モトーラ世理奈)という女性。周りの修道女たちがハウを可愛がるなか、ある過去の出来事を理由にハウと触れ合おうとせずに距離を保とうとするめぐみ。しかしある事件に巻き込まれた彼女を、ハウが救ったことで両者の心の距離は縮まっていく。実はめぐみとハウには意外なつながりもあったのだ。
めぐみ役を演じたのは国内外でモデルとして活躍するモトーラ。“意外なつながり”を表現するため、ベックとあまり仲良くなるわけにはいかなかったモトーラは、あえてベックに触れないように意識していたと振り返る。そして劇中でめぐみとハウの距離が縮まっていくのと同じように、モトーラとベックの距離も撮影を通して徐々に縮まっていったのだとか。「ベックがみんなを見守ってくれるような感じがして、私自身もベックがいるからがんばろうという気持ちになりました」と語っているモトーラ。触れ合う機会が少なくても、しっかりと絆が芽生えていたようだ。
長い長い旅路のなかで様々な人々と出会う、心を通わせていくハウ。果たして彼は民夫ともう一度会うことができるのだろうか。SNS上で“優しすぎる結末”と話題になっているラストについて、民夫役を演じた田中は「おそらく意外に思う人もいる」と前置きをしたうえで、「ハウの存在と、ハウと過ごした時間が民夫にとって本当に大切なものだったことがわかるあの結末が好き」と語っており、足立桃子役の池田エライザも「愛を感じました」と心打たれた様子。
ぜひとも映画館で、天才俳優犬ベックが豪華女優陣とのタッグで紡いだ、“優しすぎる結末”をじっくりと味わってほしい。
文/久保田 和馬
作品情報へ