杉山すぴ豊、アメコミ系YouTuberコウスケ、IMALUが徹底討論!スーパーマンが「地球と家族、どっちが大切?」究極の選択を迫られる

インタビュー

杉山すぴ豊、アメコミ系YouTuberコウスケ、IMALUが徹底討論!スーパーマンが「地球と家族、どっちが大切?」究極の選択を迫られる

「ロイスの魅力はスーパーパワーは持っていないけど、強い信念を持っているところ」(コウスケ)

対等な関係性で、互いを支え合いながら息子たちを育ててきたクラークとロイスの夫婦
対等な関係性で、互いを支え合いながら息子たちを育ててきたクラークとロイスの夫婦SUPERMAN & LOIS and all related pre-existing characters and elements TM and [c] DC. Superman & Lois series and all related new characters and elements TM and [c] 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

すぴ「本作ではロイスの描かれ方に新しさを感じますよね。原作だとロイスは、クラークのことをダメな同僚としか見ていなくて、スーパーマンに恋をしているんですよ。要するに、世間的にもイケてる男性を好きになって、誠実だけどまじめすぎるクラークを少し下に見ているイメージがありました。だけど本作では、クラークに恋をして、それがたまたまスーパーマンだった。彼の人間性に惹かれて結ばれたところはいいなと思いました」

IMALU「時代的にもそういう描き方にしたんでしょうね。アメリカのドラマは社会背景を反映することが多いですし」

コウスケ「特に、『アローバース』を制作するThe CWは、政治やLGBTQ、人種差別問題、女性の権利などのテーマを作品に盛り込むイメージがあります。例を挙げると、アーチーコミックス原作のドラマ『リバーデイル』、1998年から米国で放送されていた『チャームド〜魔女三3姉妹〜』のリブート版『Charmed』や、サッカーをメインテーマに人種差別や依存症、セクシュアリティの問題を描いた『All American』などが有名です。本作でも父母どちらかが子育てをするのではなく、どちらも子育てに参加し、仕事と家庭の両方を大切にしています。スーパーマンを題材に、そういったテーマを描くのはさすがですね」

すぴ「まさかスーパーマンがワークライフバランスみたいなことに悩む日が来るとは思わなかったですよ(笑)。あと、ロイスが家族の中心にいるのは、本作の大きなポイントですよね」

コウスケ「ロイスの魅力ってスーパーパワーは持っていないけど、強い信念を持っているところだと思うんですよね。第2話の最後でモーガン・エッジがデイリー・プラネットを買収した時に、ロイスが『あなたが会社を買ってから私が書いた一番いい文章です』と“辞めます”とだけ書いた辞表を投げつけます。1分くらいの短さですが、彼女の魅力が詰まったカッコいいシーンでした」

IMALU「本当に芯が強いですよね。腹を括っている感じがある。私はジョナサンとジョーダン、兄弟のストーリーラインも好きでした。ジョナサンは人気者で、ジョーダンは内気で引きこもりっぽい感じ。だけど、ジョーダンのほうがお父さんと同じスーパーパワーを引き継いでいる。兄弟だからこその嫉妬や葛藤、深い絆は心に刺さるものがありました。特に、陰で家族を支えているジョナサンの優しさに好感が持てました」

大手新聞社「デイリー・プラネット」を辞職し、独自にモーガン・エッジの悪事を暴こうとするロイス・レイン
大手新聞社「デイリー・プラネット」を辞職し、独自にモーガン・エッジの悪事を暴こうとするロイス・レインSUPERMAN & LOIS and all related pre-existing characters and elements TM and [c] DC. Superman & Lois series and all related new characters and elements TM and [c] 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

「親子でしっかり話し合ったり、家族みんなで成長していくところが描かれていたのがよかった」(IMALU)

ジョナサンとジョーダンの兄弟の絆にも注目
ジョナサンとジョーダンの兄弟の絆にも注目SUPERMAN & LOIS and all related pre-existing characters and elements TM and [c] DC. Superman & Lois series and all related new characters and elements TM and [c] 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

コウスケ「第6話で自分が傷つくのを承知のうえでジョナサンがジョーダンを守ったシーンで、ジョナサンはすごく責任感の強い子だなと感心しました。ロイスが落ち込んでいる時もそばに寄り添っていて、子どももまた親の支えになっているんだと実感しました。クラークが任務で家を空けがちなので、自分が家族を支えなきゃと考えているんでしょうね」

IMALU「クラークやロイスも息子たちに弱みを見せたり、親子でしっかり話し合ったり、家族みんなで成長していくところが描かれていたのがよかったです」


すぴ「IMALUさんもジョナサンやジョーダンと同じように、ご両親が偉大な存在だったと思うのですが、共感する部分はありましたか?」

IMALU「共感はまったくしていないですね(笑)。私は2人と違って、物心ついた時から(親が)テレビに出ていることを知っていましたから。クラークはスーパーマンであることを秘密にしていたので、そこは大きく異なるポイントかなと思います。でも、子どもはおしゃべりなので、小さいころに教えちゃうと周囲にバレてしまうリスクがあるから難しいですよね」

すぴ&コウスケ「たしかに(笑)」

「アローバース」との関連性についても示唆していた、アメコミ系YouTuberのコウスケ
「アローバース」との関連性についても示唆していた、アメコミ系YouTuberのコウスケ撮影/興梠真穂
「スーパーマン&ロイス<シーズン1>」ブルーレイコンプリート・ボックス(3枚組)
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価格:14,000円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザーズ ホームエンターテイメント 
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント

■杉山すぴ豊
アメキャラ系ライターの肩書で、アメコミ映画・ドラマの情報発信やコラムを様々なメディアで展開。「スーパーマン&ロイス」のNHK放送時には解説も務めた。2021年のDC展アンバサダー。東京コミコンのアドバイザー、MCも務める。

■コウスケ
アメコミ作品を始めとする映画情報を独自の視点から紹介・解説し、多くの映画ファンから支持を集めるYouTubeチャンネル「コウスケアメコミチャンネル」を運営。
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■IMALU
1989年生まれ、東京都出身。高校時代には語学を学ぶためカナダへ留学。帰国後、ファッション誌でモデルデビューし、タレントとして幅広い分野で活躍中。2022年8月から東京と奄美大島の2拠点生活をスタート。
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