阿部寛、心の拠り所は「墓地です」に会場騒然!「すべて忘れてしまうから」、Charaは『スワロウテイル』以来の映像出演|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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阿部寛、心の拠り所は「墓地です」に会場騒然!「すべて忘れてしまうから」、Charaは『スワロウテイル』以来の映像出演

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阿部寛、心の拠り所は「墓地です」に会場騒然!「すべて忘れてしまうから」、Charaは『スワロウテイル』以来の映像出演

ディズニープラス「スター」の日本発オリジナルシリーズとして独占配信される「すべて忘れてしまうから」(9月14日より独占配信)の配信直前イベントが、9月8日にesports 銀座storeで開催され、主演の阿部寛Chara宮藤官九郎岨手由貴子監督が登壇。劇中に登場する“Bar 灯台”をイメージしたイベント会場で、本作の配信開始への喜びを語り合った。

まずは本作が、日本と同日にアジア各国でも配信されることが告げられ、さらにワールドワイドな展開をする「スター」の作品ということで、台湾、香港、シンガポールをはじめアジア各国で、60ほどの媒体が、本日生配信されるイベントを同時視聴していることも発表された。

【写真を見る】Bar 灯台のオーナー、カオル役を演じるCharaは、26年ぶりの映像作品出演となった
【写真を見る】Bar 灯台のオーナー、カオル役を演じるCharaは、26年ぶりの映像作品出演となった

本作は、ハロウィンの夜に突如姿を消した恋人“F”をめぐる、ミステリアスでビタースイートなラブストーリー。“F”を演じるキャストが未だ明らかになっていないが、そんな“F”を演じたキャストからの手紙がイベント内で代読された。“F”が綴った言葉を聞いた阿部は「“F”役の役者さんとは以前に共演したことがあります。(MCの)明るい読み方がまさにこの女優さんらしく、本当に明るい方です」とコメント。

続けて「どうして恋人が不在なのか、という物語が主軸で進んでいくので楽しかったです。自分の気持ちがどんどん深く入っていって、彼女のことを探す物語を楽しんで演じることができました」と語る。

元バンドマンの料理人、フクオ役の宮藤官九郎
元バンドマンの料理人、フクオ役の宮藤官九郎

岨手監督は“F”役のキャストについて「阿部さんがおっしゃったようにすごく明るい女優さん。待ち時間の時もいろいろな話をさせていただいて、おもしろい方だなと。お話を聞いて、いろいろとお芝居をお願いしすぎたかもしれませんね」と笑いながら撮影時を振り返った。

世界に向けて配信される本作だが、配信作品初出演となった阿部は「僕も初めての経験でしたので、ワクワクしています。また、今回の現場は『はじめまして』の方が多く、セットにも演出にもこだわりがある現場で、本当にすごく丁寧に撮っていただけた。改めて参加できて光栄でしたね」と笑顔で答えた。

また、『スワロウテイル』(96)以来、26年ぶりに映像作品に出演したCharaは「私の役は、音楽を愛するというキャラクターだったので、私で良かったかもと思いました。自分の素のまま演じられたし、監督からも『そのままで結構です』とおっしゃっていただいた。良く見せようとすると緊張しますが、考えないようにしながら演じました」と撮影当時を振り返った。

監督を務めた岨手由貴子
監督を務めた岨手由貴子

阿部たちと共演した宮藤は、脚本家という立場から、本作の脚本について「普通だったら、彼女がいなくなったというスタートから、もっと必死に探したり、叫んだり泣いたりという作品を作ると思うんですが、阿部さん演じる“M”は全然真面目に探さない。そこが楽しいですよ。(“F”のことを)全然忘れちゃってて、時々思い出したり、急に探したりといった感じで。でも恋愛って実際そういうものだよなと」とその魅力を熱弁した。


Mたちの心の拠り所“Bar 灯台”にちなみ、仕事関係での悩みや、考えが煮詰まった時に通う場所はあるか?と聞かれた阿部から「墓地ですね。台本を覚えるときによく行くんです。お気に入りの場所がありまして、車の中で考えごとをします」とまさかの回答が。MCから夜に行くのか?と聞かれた阿部は「昼です!」と笑いながらコメントした。

全員でフォトセッション
全員でフォトセッション

Charaは「昔はそれこそBARに良く行きましたが、目を閉じれば集中できるので、いまは特に無いかな(笑)。自宅のキッチンが好きですね」と、宮藤は「パソコンがあればどこでも集中できます。でも、仕事をするためにパソコンを開いても、結局YouTubeばっかり見ちゃう(笑)。それと、ドラマの中の喫茶店は落ち着くなと思いました」と、各々の“自分の好きな空間”を披露した。

最後に阿部は本作について「最近の僕の作品は、事件が起きたり過激なドラマ作品などが多かったのですが、この作品は本当に何気ない会話でできあがっているんです。そのなかで相手のいろんな面が見えてくると思うので、この作品を観て、皆さんも自分のことを改めて振り返ってもらえるとうれしいです」とアピールし、大盛況のなか、イベントは幕を閉じた。

文/山崎伸子

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