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「没入感がすごい!」田村睦心、瀬戸麻沙美が『雨を告げる漂流団地』の映像美に惚れ惚れ

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「没入感がすごい!」田村睦心、瀬戸麻沙美が『雨を告げる漂流団地』の映像美に惚れ惚れ

『ペンギン・ハイウェイ』(18)、『泣きたい私は猫をかぶる』(20)を手掛けた気鋭のアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」の最新作『雨を告げる漂流団地』(公開中/Netflixにて配信中)の公開記念舞台挨拶が16日、東京・池袋のグランドシネマサンシャインにて開催。航祐役の田村睦心、夏芽役の瀬戸麻沙美、太志役の小林由美子、珠理役の花澤香菜、そしてメガホンをとった石田祐康監督が登壇した。

【写真を見る】田村睦心、瀬戸麻沙美、小林由美子、花澤香菜がおすすめシーンやアフレコ時の思い出を語り合う!
【写真を見る】田村睦心、瀬戸麻沙美、小林由美子、花澤香菜がおすすめシーンやアフレコ時の思い出を語り合う!

本作は、取り壊し前の団地に入り込んだ少年少女のひと夏の冒険を描く物語。まるで姉弟のように育った幼なじみの航祐と夏芽、しかし小学6年生になった2人は、航祐の祖父の他界をきっかけにギクシャクしはじめてしまう。そんななか迎えた夏休みのある日、クラスメイトと共に取り壊しの進む「おばけ団地」に忍び込んだ航祐は、そこで思いがけず夏芽と遭遇し、謎の少年のっぽの存在について聞かされる。すると突然不思議な現象に巻き込まれた航祐たち。気が付くと、団地は大海原を漂流していたのだ。

これが長編監督2作目となる石田監督は「タイトルにある通り、団地という場所にまつわる話で、観る方によって団地という場所にそれぞれの住んでいた場所や思い出の場所を代入して観てもらえたらいいと思いながら作っていました」と、本作に込めた思いを明かす。そんな本作の見どころとなっているのは、活き活きとしたキャラクターたちとスタジオコロリド作品ならではの映像美で、声優陣からも絶賛の声があがるほど。


航祐役の田村睦心は冒頭のシーンから泣いてしまったことを告白
航祐役の田村睦心は冒頭のシーンから泣いてしまったことを告白

田村は「アフレコをした時にはすでに画ができていましたが、よく動いていて表情も細かくてめちゃくちゃ魅力的でした」とひと目で本作の世界観に惚れ込んだことを振り返り、瀬戸も「漂流する子どもたちどのように対応していくのか。それぞれの個性が出ている極限状態ならではの表情や、心の動きをじっくりと観てもらいたいです」と語る。

また小林は「映像美がすばらしく、息を呑むような映像と音楽にはオープニングからちょっと泣きそうになってしまいました」と明かし、花澤は「クライマックスの嵐のシーンはきっと監督が魂を削って描いたんだなと思えるアニメーションだったので、是非大きいスクリーンで観てもらいたいです」とアピール。声優陣の言葉を受けて石田監督も「この漂流はたしかに過酷で大変で、すれ違いや苦労もある。それを乗り越えてみんながもう一度繋がれたらという希望のもと描いていました」と、終盤のシーンを注目ポイントとして挙げた。

その後も登壇者たちはアフレコの際の思い出や、それぞれが命を吹き込んだキャラクターへの想いを述懐。アフレコ時にはマスクを着用していたため気付かなかった石田監督の髭でひとしきり会場が盛り上がったところで、舞台挨拶は終盤へ。

いきいきとしたキャラクターを見どころに挙げた夏芽役の瀬戸麻沙美
いきいきとしたキャラクターを見どころに挙げた夏芽役の瀬戸麻沙美

これから作品を観る人へのメッセージを求められると、花澤は「大人になった自分から見ると、記憶の海に漂流しちゃったような感じになる。いまの自分と向き合うような素敵な時間になりました」としみじみ。小林は「子ども向けかと思う方もいると思いますが、大人にも刺さる内容。ファンタジーだけどリアルに心に引っかかるシーンがきっとあります」と力説。

瀬戸は「キャラクターたちの昔からの関係性を自然に感じながら物語に入っていける作品」と語り、田村は「お子さんが見ても楽しめるし、大人が見ると思い出が蘇ってくる作品で、没入感がすごい! 映画館の大画面で観て、家でNetflixで何度も何度も観て楽しんでいただければ」と呼びかけていた。

取材・文/久保田和馬

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