「二十五、二十一」のチェ・ヒョヌク、初の日本ファンミーティングを詳細レポート!“恋ダンス”披露も?
「二十五、二十一」で一躍旬の俳優となり、ジャパンオフィシャルファンクラブも発足してますます勢いに乗る若手俳優チェ・ヒョヌク。そんな彼が9月19日、キャリア初の海外ファンミーティングをところざわサクラタウンで開催した。
定刻通りに始まったステージに1人姿を現したチェ・ヒョヌクは、「日本の皆さん、こんにちは。チェ・ヒョヌクです」と流暢な日本語で挨拶。実はもっと日本語の挨拶は用意してきたのだそうだが、緊張して出てこなかったそうだ。その初々しさが眩しく、早くもファンの胸をときめかせる。前日に日本へ到着した彼は、真っ先に日本蕎麦を食べ、夜は大好きだという牛カツを堪能したという。「5キロは食べました」というコメントに、会場は驚がく。そして「ファンの皆さんにお会いするので、今朝は一生懸命運動して汗を流して来ました。大体7キロ分くらいはトレーニングしたと思います!」と、スタイル維持の秘訣を明かす。
初の海外ファンミーティングとなるチェ・ヒョヌクだが、実は高校生の頃、家族で福岡に遊びに来たことがあるという。日本のファッションも食べ物も大好きだという彼は、こうして日本に自分のファンがたくさんいることに感激しきりだった。
悪役からスポーツ選手、誰もが胸キュンのキスシーンまでこなすチェ・ヒョヌクの演技力
まずは、俳優チェ・ヒョヌクの足跡をたどるコーナーから。最初に振り返る作品は、「復讐代行人~模範タクシー~」。校内暴力の中心的人物で、教師にもふてぶてしい態度を取る高校生パク・スンテの役だ。憎たらしい人物で主人公から復讐される悪役だが、これが初めての地上波放送だったこともあり、すばらしい経験になるはずだと迷わずオファーを受け入れたそうだ。
「“できるだけ悪い子に見せて欲しい”と、監督からお願いされたことを覚えています。短いシーンでしたが、インパクトのある出演にしたいと撮影前や現場でディレクションをして頂き、目つきや表情に神経を使って責任を持って臨みました」。
精魂込めて演じたパク・スンテというヴィランは、視聴者の心に強い印象を残した。本人曰く、友人や家族からも大きな反響があり、いい作品を盛り立てた彼の演技への称賛はもちろん、悪役として悪いセリフばかり言っていたため怒られたりもしたそうだ。モニターに映された登場シーンに笑顔を浮かべ「本当に悪い奴ですね」とコメントしていたが、当時のことを思い出していたのだろう。
続いては「ラケット少年団」。「復讐代行人~模範タクシー~」とは打って変わった爽やかな役柄で、演技の幅をさらに広げたドラマだ。会場からは先ほど以上に多くの拍手が聞こえてきた。
「このドラマで演じたナ・ウチャンはパク・スンテとは真逆。人間好きで平和主義者、バドミントンに真剣に取り組むキャラクターです。演じるにあたっては、撮影に入る3〜4か月前からコーチの個人レッスンを受けました。とにかく上手くなりたい一心でしたね」。
ちなみに、チェ・ヒョヌクは元々、小学4年生から高校一年まで野球をしていた。残念ながら肘の手術で続けられなくなったが、映画を観ながら感動してよく泣いているのを見た友人から演技をすることを勧められ、役者を志すことになったという経緯がある。冒頭の挨拶でも分かるとおり、いまでも彼の生活に運動は欠かせないようだ。
ラストは、彼の名前を一躍有名にした「二十五、二十一」。彼が演じたのは、ヒド(キム・テリ)やイジン(ナム・ジュヒョク)と同じテヤン高校に通うムン・ジウン。イケメンで注目を集めるが、同級生のユリム(ボナ)に一途な想いを抱いている。振り返る名場面はもちろん、チェ・ヒョヌク自身も「家で観ながら泣いてしまった」という、ジウンがユリムとお互いの本心を交わす第14話だ。見れば見るほどため息が漏れてしまうような美しいキスシーンも含め、照れ笑いをしながらこう答えてくれた。
「ボナさん演じるユリムが一生懸命頑張って演技をしてくださいましたので、僕も一緒に涙が出るようなとても切ないシーンになりました。キスシーンの前は、監督とボナさんと、どうすれば美しいシーンになるかよく考えて、実際に合わせてみたりしました。かなり緊張しましたが、ボナさんから“ところで、歯磨きはした?”と聞かれて、“1時間前にしました!”と答えたのを覚えています(笑)」。
「ジウンのポジティブで幸福感を感じるところやいたずらっ気な性格は、自分とよく似ている」とチェ・ヒョヌクは言うが、こうしたエピソードを知ると、とことんピュアな部分も重なっているように感じる。演技力はもちろん、彼が等身大の姿を見せたからこそ「二十五、二十一」は熱く支持されたのだろう。