水中を走り、トラとタイマン!『バーフバリ』監督最新作の“トンデモ”アクションに仰天
水の浮力なんてガン無視!ビームとラーマの熱き友情にハリウッド監督たちも熱狂
特に世界を熱狂させているのは、ビームとラーマの熱すぎる友情の物語だ。お互いに超人的な身体能力と完全無欠の正義感を持ち合わせているだけに、その友情が生まれるシーンも驚愕もの。2人の運命的な出会いの場は聖なるガンジス。そこで少年の命を救った2人は、そのまま水の浮力をガン無視して水中を駆け、お互いの健闘を讃えあうのだ。
そんな2人の姿に、「アベンジャーズ」を手掛けたルッソ兄弟のジョー・ルッソは「『RRR』のアクションは誰しもがすごい!と熱狂できる。物語の中心にあるのは深く重厚な友情の物語。言葉の壁を越え、世界中の誰もが共感できる作品だ』と大絶賛。また『ドクター・ストレンジ』(16)のスコット・デリクソン監督や、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督ら、ハリウッドの第一線級で活躍する監督たちからも支持する声があがっている。
ワイルドな風貌でも意外なほどピュアな心を持つビームと、スマートな見た目だが心に悲しい過去を抱えるラーマ。互いの足りない部分を補い合いながら、友達以上恋人未満の深い関係になっていく2人の友情ドラマから目が離せない!
野生のトラとタイマン!?人智を超えた野獣との共闘が映画を盛り上げる
「バーフバリ」シリーズでは馬や牛はもちろんのこと、世界最強の動物の一つでもあるゾウが“暴れゾウ”となって脅威となった。バーフバリが暴れるゾウをなだめ、巨大弓矢の土台にするというゾウへの畏れと敬意が感じられる『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』(17)のオープニングシーンは、いまでも必見の名オープニングとして語り継がれるほど。
そしてこの『RRR』でも動物たちが躍動。最強の主人公たちと共に大暴れするのは、トラ、ヒョウ、シカ、クマ、オオカミといった狂暴な野獣たち。映画冒頭からパンツ一丁で登場するビームは野生のトラとタイマンを張り、ジャングルで野獣たちとワイルドすぎる鬼ごっこを繰り広げる。さらに敵の本拠地に向けて野獣の群れを放つトンデモない共闘シーンも。
もはや人智を超えたアクションの数々に、「バーフバリ」シリーズファンはもちろん、これまでインド映画に触れてこなかった人も虜になることだろう。観客を徹底的に楽しませることに特化した、インド映画ならではのエンタテインメントの嵐で、日常のストレスも鬱憤も吹き飛ばす。是非とも劇場で、新たな英雄の誕生を目撃してほしい!
文/久保田 和馬