藤ヶ谷太輔主演映画『そして僕は途方に暮れる』本ポスタービジュアル＆予告編映像解禁

2018年に上演された三浦大輔のオリジナル舞台を、三浦の監督＆脚本、藤ヶ谷太輔主演という再タッグで映画化した『そして僕は途方に暮れる』(2023年1月13日公開)。本作より、本ポスタービジュアルと予告編映像が解禁された。

【写真を見る】完成した『そして僕は途方に暮れる』ポスタービジュアル[c]2022 映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会

本作は藤ヶ谷演じるフリーターの菅原裕一が、些細なことからあらゆる人間関係を断ち切っていくという逃避劇。逃げ続けたその先で、果たして彼を待ち受けていたものとは？共感と反感の連続、予測不能なストーリー、人間誰しもが持つ「逃げたい」という心理や衝動をあぶり出していく。

裕一の彼女の里美役に前田敦子が、親友の伸二役に中尾明慶が、ともに舞台と同じ役柄で続投。映画から新たなキャストとして、裕一の父、浩二役に豊川悦司、母の智子役に原田美枝子が名を連ね、姉の香役に香里奈、バイトの先輩の田村役に毎熊克哉、大学の後輩の加藤役に野村周平らが出演する。

このたび公開された予告編映像では、藤ヶ谷演じる“自堕落なフリーター”の裕一が、あらゆる人間関係から逃げて、逃げて、逃げまくる姿を映し出す。5年も同棲している恋人からも、親友や先輩、家族からもつまらないことでバツが悪くなるとその場を逃げ出す裕一。行き着く先は天国か地獄か、その先を見届けずにはいられない映像となっている。

そして、ポスタービジュアルは、世の中との接点を断ち、ひとりたたずむ主人公の何気ない表情を捉えており、藤ヶ谷が「リハーサルを含めると100回以上はやった」というほど本作の象徴とも言える重要なシーン。裕一のまわりの人間たちのそれぞれの表情が相まって、本作で描かれる人間の孤独と、人とのつながりを絶妙に感じさせるビジュアルとなっている。

逃げ続ける主人公に反感を抱きつつも、全面的に否定できるほど強い人は多くは居ないはず。人々の共感を呼ぶであろう本作の公開を楽しみに待ちたい。

文/入江奈々