個性豊かな秘書が悪を斬る!『七人の秘書 THE MOVIE』で、人知れず弱きものを救う“影の軍団”の魅力
2020年に放送され、回を追うごとに視聴率が右肩上がりとなったドラマ「七人の秘書」。普段は目立たない存在である秘書たちが、悪い奴らを懲らしめていく痛快エンタテインメントだ。先日スペシャルドラマが放送され、それぞれの道を進んでいた秘書たちが2年ぶりに再集結。視聴率も10%を超え、いまだ人気は衰え知らず。その大ヒットドラマが、『七人の秘書 THE MOVIE』(公開中)となって帰ってきた!
ドラマに続いて脚本を務めるのは「ドクターX」シリーズの中園ミホ。そして木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介が続投し、熱量高く個性豊かな七人の秘書役を演じている。そこで今回は、『七人の秘書 THE MOVIE』をさらに楽しむために押さえておきたいポイントをおさらいしよう。
まるで「現代版・必殺仕事人」!“影の軍団”の正体は名もなき秘書たち
ボスを支え、組織に仕え、目立たぬことこそを極意とする「秘書」。本作は、表では“黒子”に徹し、裏では“影の軍団”として人知れず弱き者を救う名もなき秘書たちの物語だ。
普段は大手企業や公官庁などで秘書を務める彼女たちは、その類まれなき観察力や洞察力で悪事を見抜き、ひとたびミッションに従事すると抜群のチームワークを発揮する。ある者はアジトに潜入し、ある者はIT技術を駆使して情報収集。ターゲットの悪事を白日の下にさらし、時には高い身体能力を駆使して鉄槌をくだす。
その姿はまるで「現代版・必殺仕事人」で、それぞれが持つ卓越したスキルを活かして巨悪を斬るのである。
これまでドラマ版「七人の秘書」では政治の腐敗問題を縦軸に、横軸で世にはびこる悪事を正していく軍団の活躍が一話完結の形で描かれてきた。各エピソードは秘書の自己紹介も兼ね、彼女たちが所属する組織が抱える古い体質や偏見問題などが1つずつ積み重なっていくことで、最終的に“現代社会の闇”が浮き彫りになっていく。
また、萬に借金をしている千代、不二子、サランをはじめとする秘書たちは依頼金を期待しているそぶりを見せるものの、結果としていつも大金を手にすることがないという設定も好感がもてる。つまり我々の日頃のうっぷんを晴らしてくれる彼女たちは、見返りを求めずに民衆のために暗躍する“仕返し屋”なのだ。