183cmのシルエットと“身長差”に悶絶必死…『カラダ探し』できらめく眞栄田郷敦の魅力
身長差に悶絶必至…どんな役も自らのものにする眞栄田
本作のストーリーは、ある日、主人公の明日香が学校にいるはずのない少女から「ワタシのカラダ、探して」と言葉をかけられるところから始まる。それ以来、彼女は気づけば、深夜0時になると同級生たちと真っ暗な学校にいた。全身が血で染まった”赤い人”にいきなり追いかけられ、捕まれば殺される。死ぬとタイムオーバーで、翌日も同じ日を繰り返す。明日を迎えるには、校内のどこかにある、バラバラにされた少女の”カラダ”をすべて見つけ出さなければならない。
ティーンエイジャーが一人また一人と追い詰められては残忍な殺され方をする様子は日本のホラーらしからぬ、スプラッター調。さすがは「IT/イット」シリーズや「死霊館」シリーズ、『シャイニング』(80)などのホラー映画の世界的名作を生みだしてきたワーナー・ブラザース製作である。一方、カラダ探しを通じて、それまで知らぬ同士だった級友たちが友情を深め、かけがえのない時間を過ごすようになる様はまさに“青春”。恐怖とキラキラというあり得ないマッチングを映像化するにあたり、橋本と眞栄田のほか、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠ら、演技に定評のある若手実力派たちがキャスティングされている。
なかでも目を引くのが成長著しい眞栄田である。制服シャツの半袖からチラリと覗く二の腕がたくましく、包容力抜群。役に合わせて、筋肉を自在に操る眞栄田はご飯を1グラム単位で計り、体作りをしているとか。ついこの前まで主演ドラマ「カナカナ」で伝説のヤンキーを演じるために筋肉を大きくしていたばかり。ちなみにデビュー前は細身のモデル体型だったが、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」でラガーマンに扮するため、15kgも増量し、ムキムキの体に大変身を遂げている。今回も優秀なバスケ選手、高広役のためにストイックな体づくりを敢行し、高広像をよりリアルなものにした。
さらに画的に注目を集めているのが、橋本との身長差30cm超のシルエットだ。特に屋上でのバックハグ場面は映画公開前から話題に。2人はすでに『午前0時、キスしに来てよ』(19)でバックハグ共演済みなのだが、それだけ理想的な身長差ギャップなのだろう。『カラダ探し』では頼もしい同級生を演じている眞栄田だが、ドラマ「レンアイ漫画家」、「プロミス・シンデレラ」でのかわいい年下男子姿にヤラれたという人も多い。とりわけツンデレぶりが大反響を呼んだ「プロミス・シンデレラ」は二階堂ふみとの身長差が絶妙で、劇中に見せた壁ドンは永久保存版である。
『カラダ探し』のようなホラーも、「プロミス・シンデレラ」のような女性コミック原作も、『東京リベンジャーズ』のような少年コミック原作ものも、どんな作品も楽しいと公言している眞栄田。「モテキ」の大根仁が監督を務め、長澤まさみと共演する社会派ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」が控えるなど、これからの活躍からも目が離せない眞栄田の姿を、まずは『カラダ探し』でチェックしてみてほしい。
文/高山亜紀