原菜乃華が感謝!映画『すずめの戸締まり』アフレコで触れた新海誠監督の優しさと「ありがとう」
「松村さんはイメージしていた草太そのものでした!」
草太役の松村については「私がイメージしていた草太そのものでした!」とニッコリ。「松村さんの所作の美しさや丁寧な言葉遣いにも草太っぽさを感じました。草太は『すずめさん』と、さん付けで名前を呼ぶのですが、松村さんも私を『菜乃華さん』と丁寧に呼んでくださり、いろいろとさりげなくフォローしてくださいました。上品な雰囲気があり儚さも感じられ、草太さんと重なる部分は多かったです」と松村と草太の共通点を指摘した。
普段は大好きな作品でも二度目を観るまでに時間を要するという原。新海監督作品のお気に入りだという『君の名は。』も、つい最近IMAXの再上映で観るまで、もう一度観ようという気持ちにならなかったそう。「作品を何度も観ることでわかる良さがあることは知っていますが、私は初めての時にしか感じられない高揚感を忘れずにいたいタイプなんです。足からふわっと力が込み上げ、鳥肌が立ち、鼓動が早くなり、胸がときめく。あの感覚は何度も味わえるものではありません。最初の感動をできればそのまま保存しておきたい気持ちがあるので、二度目はできれば物語を完全に忘れてから観たいなって思ってしまうんです。
でも今回はちょっと特別で、『すずめの戸締まり』の初号前に気分を高めたくて、思い切って観に行きました。普段の私なら『すずめの戸締まり』の二度目の観賞もずっと先に取っておきたいところですが、しっかり作品の魅力を伝えるためにも、そして自分のお芝居を受け止めるためにも、今回は早めに何度か観ておきたいと思います。やっぱり自分が出ている作品となると視点も感じ方も変わってきますので(笑)」。
本作を言語化するのはなかなか難しいとしながらも「エンタメとしてすごくおもしろい作品です。人によって受け取るものが違うと思いますが、作品に込められたたくさんのメッセージのなかに『おもしろい』『興味深い』と感じていただけるものがあると思います。いろいろなことを考えるきっかけになってくれたら、とてもうれしいです」とまっすぐな目で語った。
取材・文/タナカシノブ