のん&門脇麦が語り合う、姉妹として暮らした「天間荘」での日々「あったかい瞬間もたくさん!」

インタビュー

のん&門脇麦が語り合う、姉妹として暮らした「天間荘」での日々「あったかい瞬間もたくさん!」

のん門脇麦大島優子が三姉妹役で初共演を果たす映画『天間荘の三姉妹』が公開中。次女のかなえ役を演じた門脇と、三女のたまえ役を演じたのんに、お互いの印象や魅力、撮影中の共演者とのエピソードなど、ざっくばらんに語り合ってもらった。

本作の舞台は天界と地上の間にある街、三ツ瀬の海を見下ろす山の上にある老舗旅館「天間荘」。ここは、臨死状態の魂が疲れを癒し、肉体に戻るか、そのまま天界へ旅立つかを決める場所。若女将の長女の天間のぞみ(大島)は天間荘を切り盛りし、次女のかなえ(門脇)はイルカのトレーナーをして暮らしていた。

ある日、小川たまえ(のん)という少女が謎の女性イズコ(柴咲コウ)に連れられて天間荘にやってくる。たまえはのぞみとかなえの腹違いの妹で、交通事故にあい、臨死状態に陥ったのだった。天間荘で働かせてほしいと申し出たたまえと姉たちの、奇妙な共同生活が描かれていく。

「お互いが自分の好きなことを話しているだけで楽しい!」(門脇)

傷ついた人々が「天間荘」で過ごす日々を描く本作
傷ついた人々が「天間荘」で過ごす日々を描く本作[c]2022高橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

――本作が初共演だったそうですが、お互いにどんな印象を持ちましたか?

のん「麦さんは、猫みたいな人。いろんなところで寝てました(笑)」

門脇「私、床が好きなんですよね。部屋の端っこのほうでゴロゴロしている姿をちょくちょくのんちゃんに目撃されていたので、きっといまのような発言に至ったのではないか、と」

のん「そう!椅子があっても常に床にいるんですよね。そこがすごく魅力的でした」

門脇「のんちゃんは、深部はすごく熱くて太い人。でも脳みその中身だけは謎です(笑)」

三女のたまえは、天間荘に自分の居場所を見つけていく
三女のたまえは、天間荘に自分の居場所を見つけていく[c]2022高橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会


――いまこうしてお話をされている姿を見ているだけでも、すごく仲が良いのが伝わってくるのですが、現場ではどんなお話をされていたんですか?

のん「キノコ狩りの話(笑)。麦さんがキノコを採ったり、釣りをしたりされているというお話を伺って『すごーい!』と思って。そんなライフスタイルもカッコいいなと思いました」

門脇「最近はあまり行けていないのですが、キノコがありそうな湿地帯を見つけると思わず駆けだしてしまう癖はありますね(笑)。先日も北海道旅行中に“ふれあいファーム”みたいな場所の傍らにある茂みで、大好きなキノコを見つけてめちゃくちゃ興奮しました」

のん「お魚も季節に合わせて、『いまはこれがおいしいから、あそこの漁船に乗って釣りに行こう!』みたいにスケジュールを組んでいるらしくて」

門脇「そうそう。『この魚は10月が一番脂ノリが良くて、あの湾で獲れるのが一番美味しいから』みたいな感じで出かけていますね」

門脇の趣味人ぶりが明らかに!
門脇の趣味人ぶりが明らかに!撮影/興梠真穂

――門脇さんは、今回のんさんからどんな刺激を受けましたか?

門脇「のんちゃんは映画や作品を生みだしているけど、私はクリエイター的な発想が皆無に近い人間なので、のんちゃんからそういう話を聞くのがすごく興味深かった。『どうして“作りたい”という欲求が湧くの?』とか『どんな時にバーッて絵を描いたりするの?』とかね。お互いが自分の好きなものについて、夢中で話したり聞いたりしている時間が本当に楽しくて…」

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