木村拓哉と伊藤英明がぎふ信長まつりに降臨!『レジェンド&バタフライ』信長姿で威風堂々「皆の者、出陣じゃ!」
その後、『レジェンド&バタフライ』公開記念トークイベントが開催され、木村と伊藤と共にで大友啓史監督も登壇。木村は「先程無事にパレードを終えることができて、本当に良かったなと思っています。そしてすごく感謝しています。1つの大きな山場を終え、2人で部屋で抜け殻みたいになっていたのですが、会場に入られる皆さんの様子がモニター越しに見えて、もう一度自分もヒデ(伊藤英明)も覚醒してここに立たせていただいております」と挨拶。
地元への凱旋となった伊藤は「ただいま!」と大きな声で挨拶をすると、大きな拍手に包まれる。伊藤は「このような大きなイベントが成功して感無量です。沿道にいらっしゃった方々の喜ぶ顔を見て、本当にこのイベントを開催できて良かったと思います。まさか現場のセットの片隅で木村先輩と話していることが現実となって…本当に…すみません」と、込み上げるものと共に言葉を詰まらせ、喜びをあらわにした。
さらに伊藤は「東映70周年という大きな作品で、間近で木村先輩の強い想いや背負っているものを感じました。この映画をなんとしても成功させて、また第2の故郷として“信長拓哉”に帰ってきてほしいなと思います」と力強く語った。
大友監督は「実は皆さんと一緒にワクワクしながら沿道から2人を見ていました。この映画は信長と濃姫の物語で、岐阜が結構なウエイトを占めているんです。この映画の撮るにあたって最初に岐阜城や信長ゆかりの地を訪ね、まず岐阜の魂を感じることから映画作りを始めたんです。なので、こういう形で信長様と貞家様と共に岐阜に足を運ぶことができて、とてもうれしく誇りに思っています」と、岐阜を訪れた喜びを語った。
改めて完成した作品について木村は「(信長を)演じさせていただき、すべての関係者の皆さんには感謝しかありませんでした。時代劇というものの感覚やイメージはお持ちかと思うのですが、この作品を観終わったあと皆さんのなかには、本当にせつないラブストーリーだったという感情が間違いなく残ると思います。『人間50年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり』というように彼は敦盛の一節を愛して口にしますが、この作品は夢でも幻でもなく、2時間48分という映画としての現実になっていると思いますので、その現実を体感してほしいと思います」と作品への気持ちを口にした。
伊藤も「大友監督の監督としての解釈や、木村さんと綾瀬さんの演者としての解釈やバランスがすばらしいです。監督がおっしゃったように岐阜が力強く、きれいに描かれているので、岐阜県人として誇りを持てる作品になっていると思います」と力強くアピールした。
最後に伊藤は「このような歴史的イベントが成功したのは皆さんのおかげです。岐阜を制すものが天下を制す!この作品が全国の皆さんに届くように応援してください!」と決意を語り、大友監督も「先人たちの魂をいまの時代にどのように伝えていくかをみんなで知恵を絞りました。岐阜の皆さんには深く、深く届く映画になっていると思いますのでよろしくお願いいたします」と語った。
木村が「(信長は)しっかり左右を見分けることのできる丘としてこの地を“岐阜”に命名したのですが、その場所から“天下布武”を掲げて前にしか進まなかった。この作品もこの岐阜から全国に、世界中に伝わっていったらうれしいなと思っております。皆さんには自分のホームグラウンドの話だと思っていただけると思います」と熱いメッセージを贈り、イベントは幕を閉じた。
文/山崎伸子