カオナシ、湯婆婆、ネコバスと一緒にジブリの大倉庫に潜入!「ジブリパーク」完全攻略【前編】
ジブリ作品の秘密をひも解く展示から、倉庫まで潜入
スタジオジブリの企画展示を楽しめるのも大倉庫のもう一つの魅力である。「ジブリのなりきり名場面展」では、『千と千尋の神隠し』のカオナシと一緒に電車でゆられたり、『平成狸合戦ぽんぽこ』の狸たちの会議に参加したり、『崖の上のポニョ』のポニョと一緒に波の上を走ったり、『天空の城ラピュタ』の上から落ちてくるシータを受け止めたり…ジブリ作品の登場人物になりきり、名場面のなかに入り込むことができる。
ジブリ作品と言えば、「ジブリ飯」が印象に残っている人も多いだろう。ジブリ作品の食べ物はなぜおいしそうなのか、その秘密をひも解く展示、「『食べることを描く。』増補改訂版」は必見!絵コンテや原画など、食事シーンの制作資料が展示され、さらに食事を作るシーンを忠実に再現した展示室も公開されている。『コクリコ坂から』のコクリコ荘の台所にある目玉焼きとハム、『となりのトトロ』の草壁家のお弁当などはよだれなしには見られなかった。
「ジブリがいっぱい展」では、世界中から集めたジブリ作品のポスター、映像・音楽パッケージ、書籍などが展示され、各国で異なるタイトルやデザインを見比べるのもおもしろい。トトロがマスターになっている「トトロ・バー」はスタジオジブリの打ち合わせスペースを再現したという。
また、三鷹の森美術館の企画展示や、国内外の展覧会で展示した制作物、造形物の一部を見ることができる公開倉庫もある。『耳をすませば』のバロン、『ハウルの動く城』の模型、『となりのトトロ』の巨大なネコバスなど、普段見ることができないものを多く見れて、スタジオジブリに潜入した気分になった。
ほかに「映像展示室オリヲン座」では、三鷹の森ジブリ美術館だけで上映されているスタジオジブリ制作の短編アニメーションを鑑賞できる。開園時の『くじらとり』のほか、『コロの大さんぽ』『めいとこねこバス』『毛虫のボロ』など10作品が順番に上映されている。
地元×ジブリの食や、オリジナルグッズが大人気
ジブリパークを満喫するのに欠かせないのが、おいしい食事!大倉庫を探検してきた来場者が“翼を休める”カフェ「大陸横断飛行」を訪ねてみた。ショーケースには、サンドイッチやピザがずらりと並んでいる。長距離飛行のパイロットが操縦しながら片手でとれる食事をイメージしたという。なかには、地元愛知の名物、味噌カツのピザもあった。サンドイッチには『魔女の宅急便』のキキ、『天空の城ラピュタ』のドーラとパズーが空を飛ぶイメージを宮崎駿監督が描いたオリジナルイラストの旗も立っていた。ジブリファンには見逃せない一品だ。
小腹が空いた人には、カウンター式のスタンド「シベリ・あん」がおすすめ。オリジナルデザインの瓶に入った愛知県産の牛乳と、『風立ちぬ』で登場したあんこをカステラで挟んだお菓子「シベリア」を食べることができる。
最後に懐かしい気分になれそうな商店街、「南街」に立ち寄ってみよう。提灯がずらりと並び、『千と千尋の神隠し』に登場する街を彷彿とさせるような雰囲気。ジブリ作品の原作となった児童文学や関連書籍などを取り扱う「熱風書店」、模型を集めた「大空模型」、子どもも大人も喜ぶ「駄菓子 猫かぶり姫」が並んでいて、実際に商品も購入できる。
ジブリ作品に関連するグッズに加え、「ジブリパーク」のオリジナル商品を取り揃えているショップ「冒険飛行団」では、「ネコバスルーム」のネコバスと同じデザインのぬいぐるみや、『千と千尋の神隠し』の湯婆婆の髪型になる被り物や指輪、『アーヤと魔女』のミミズの形のグミなどが販売されている。パークの思い出を形に変えて持ち帰って、ほかの人とシェアするのも一つの楽しみだ。
「ジブリパーク」のチケットは、エリアごとに日時指定の予約制となり、毎月10日発売。詳しい購入方法や注意事項などは公式ウェブサイトをチェックしてみて。
取材・文/編集部
※一般のご来園者は撮影できないエリアがございます。