ラストシーンは『ローグ・ワン』とリンク?最愛の人の訃報に涙…「キャシアン・アンドー」第11話レビュー
マーヴァの葬儀が、帝国保安局を、シリル・カーンまでも!?動かしていく!
フェリックスでの葬儀は、2日間にわたって行われ、遺灰はモルタルと混ぜ、レンガになり、“壁”の一部になるという。多くの市民に慕われていたマーヴァの葬儀、そして母親の葬儀ともなればキャシアンが現れるかもしれない…と、多くの人が動きだす。
それは帝国保安局(ISB)だけでなく、久々に登場したシリル・カーン(カイル・ソラ―)までも。「主任!主任ですか?」とビデオ電話をかけてきたのは、ライナス・モスク分隊長(アレックス・ファーンズ)だ。カーンにキャリアを潰されたにもかかわらず、忠誠心を持ち続けていることがよくわかる。カーンも「分隊長」と呼びかけ、関係性は変わっても仲間である2人。なぜかうれしくさせられる。
『ローグ・ワン』のラストシーンを思わせる、美しい水平線と、キャシアンの涙
モン・モスマ(ジェネヴィーヴ・オーライリー)は、いとこであるヴェル(フェイ・マーセイ)に「本当に困っているの」と憔悴しきった表情で本音を漏らす。おそらく第10話でダヴォ・スカルダン(リチャード・ディレイン)に突きつけられた条件を飲むのでは…と思わせられる、覚悟と涙。一方ルーセン(ステラン・スカルスガルド)はソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)の元を訪れ、「クリーガーを捨てて勝利を目指すか、彼を救って貴重な情報源を失うか選べ」と詰め寄っていた。さらにルーセンが、貨物船だけでタイ・ファイターを撃退してみせるシーンにも痺れた。昼の顔は、骨董品のディーラー、夜の顔は秘密の反乱軍リーダーのルーセンは、スゴ腕パイロットでもあったのだ!
…と、濃密なエピソードが連続した回だったが、なんといっても、白眉はラストシーンだ。キャシアンが「いつもマ―ヴァを想っている」と伝言をザンワン輸送のザン(ズービン・ヴァーラ)に告げると、マーヴァの死を知らされることとなる。水平線を見つめ、無言で涙を浮かべるキャシアンの姿は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のラストシーンを想起せずにいられない。本作では、ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)に浜辺まで連れてこられたキャシアンが、最期に「お父さんは、君を誇りに思っているよ」と伝えるのだ。キャシアンは、おそらくマーヴァの死を知った、この日を思い出していたのだろう。
期待を遥かに超えるドラマが生まれてしまった…。回を増すごとに評価が高まっている「キャシアン・アンドー」。それはRotten Tomatoesのスコアを見ても明らかで、ディズニープラスのサービス開始時に数百万人の初期加入者を牽引した「マンダロリアン」の評価にも迫りつつある。シーズン1は泣いても笑ってもあと1話!第12話は11月23日(祝・水)配信スタート。
文/下田桃子